女子シングルスは第1シードの平(本庄東)、第2シードの芝田(千城台南)ら優勝候補が姿を消す中、カット主戦型の佐藤(尾札部)が初優勝を果たした。
佐藤は準決勝で牛嶋(天明)とのカット対決を制し決勝に進出。対戦相手は三條(四天王寺羽曳丘)との接戦を制して決勝へと駒を進めた田口。決勝は、佐藤の粘り強いカットを攻め急ぐ田口がミスするという展開で、佐藤がストレートで田口を下し、見事初優勝を果たした。
今大会は最初から優勝を狙っていたという佐藤だが、柔らかいフォームで回転量の多いカットに的確な攻撃でずば抜けた安定感を見せた。準決勝では攻撃的な異質攻略を見せた田口も、佐藤のカットには勝機を見出すことができずに終わった。
3位には佐藤とのカット対決にリードしながら惜しくも敗れた牛嶋と思い切りのいいフォアスマッシュを見せる異質攻守型の三條が入った。牛嶋は準々決勝で全中王者の平を破る金星を挙げた。三條は準決勝で田口に0−2と追い詰められたところから粘りを見せたが、大事なところで決めきれずに涙を飲んだ。女子シングルスは奇しくもインターハイ同様、ベスト4に2人のカット主戦型の選手が入る活躍を見せ台風の目となった。
平成24年度 全国中学校体育大会 第43回全国中学校卓球大会:http://sports.geocities.jp/zenntyuu43/
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