8月8~11日まで、神戸総合運動公園内体育館(グリーンアリーナ神戸)で第63回全日本実業団選手権大会が開催された。この大会は全国の実業団(社会人)チームが参加する団体戦で、大企業から地方の中小企業まで、卓球部のある会社が出場している大会だ。試合は、男子は東京アートが6連覇を決め、女子は日本生命が優勝した。
男子は東京アートが6連覇
準決勝、決勝で貴重な勝ち点を挙げた大矢
シチズンは準決勝でリコーを破って2位
男子団体は、実力者で固めた東京アートが危なげなく優勝し、6連覇を達成した。エースの張が前半に出て勝ち星を重ねたが、なんといっても今大会の殊勲は大矢になるだろう。大矢は、準決勝の協和発酵キリン戦で松平、決勝でシチズンの御内に競り勝ったが、これがチームの勝利を決定づけることになった。
2位のシチズンは安定した戦いで勝ち上がった。準決勝のリコー戦ではラストまでもつれたが、守護神の久保田がきちんと締めた。
3位の協和発酵キリンは、東京アート戦で1対2となったが、4番の下山が腰を痛めていたため棄権という形で終わった。活躍が著しかったのはリコーは3位。準々決勝で昨年2位の日鉄住金物流を3対1で下し、シチズンにも迫るなど、躍進が光った。
日本生命が2年ぶり10度目の優勝
主将の藤井が決勝点を挙げた
サンリツは2年連続の2位
女子団体の決勝は、日本生命とサンリツという昨年と同じ顔合わせになった。昨年はサンリツが勝ち初優勝したが、今大会では日本生命に軍配が上がった。日本生命は、1番で田代が重本に競り勝ち、2番の中国選手対決は落としたが、続くダブルス、4番の藤井寛子が勝ち、3対1でサンリツを下し、2年ぶり10度目の優勝を果たした。エースの藤井寛子が単複で2点取ったのが大きかった。
2位のサンリツは準決勝と決勝でダブルスを変えるなど、対戦相手を想定した戦いを見せたが、日本生命の層の厚さの前に力及ばなかった。
3位には十六銀行と日立化成が入った。