9月1日~10日まで、鞍山市奥体中心体育館(鞍山)にて第12回全中国運動会が開催されている。この大会は4年に1回、40種の競技の中国一が決められる大会だ。中国卓球界ではこの大会の位置づけは非常に高く、レベルの高い争いが繰り広げられている。大会6日目は混合ダブルスの1回戦~準々決勝と男女シングルスの1~2回戦が行われた。
張継科は2回戦で薄氷の勝利
馬琳はペン表ソフトの介建偉に苦戦
朱雨玲はカットの胡麗梅を打ち崩せず
李暁霞は木子に逆転勝利
男子シングルスの2回戦では、団体戦では驚くほど調子の上がらなかった張継科(山東)が石銘禹(北京)に0対2とリードを許す苦しい展開。張継科のつないだボールを積極的に攻めた石銘禹が張継科を苦しめるが、第3ゲームから目つきの変わった張継科がボールの切れも増して、2対2に追いつく。しかし、あきらめない石銘禹は思いきって攻め続けて3対2と再びリード。後がない張継科は腰の入ったフォアハンドで3対3に追いつくと、最後まで競り合いながらもジュースで薄氷の勝利をつかんだ。
馬琳(江蘇)はペン表ソフトの介建偉(雲南)に苦戦。もはやトップ選手では姿を消しつつある表ソフトのボールを馬琳は思うように攻められず、無名の介建偉が善戦。しかし、技の馬琳が介建偉の攻撃をしのぎきって4対2で3回戦進出を決めた。
女子2回戦で注目を集めたのが、世界卓球2013パリのシングルス代表となった朱雨玲(四川)と胡麗梅(河北)の対戦。パリ大会で世界3位になった朱雨玲だが、胡麗梅の回転量の多い粘りのカットに苦戦。胡麗梅は2対2からジュースを続けて制して4対2で勝利。朱雨玲は根負けする形であえなく2回戦で姿を消した。
団体戦でも好調ぶりを見せた優勝候補筆頭の李暁霞(山東)は、前陣で強打する木子に1対3とリードを許すが、第5ゲームから一気に流れをつかみ、パワフルな両ハンド攻撃で11-3、11-5、11-2と圧倒。最後は全く木子に試合をさせなかった。
混合ダブルスは馬龍/丁寧(北京)、陳杞/周昕彤(解放軍)、翟一鳴/常晨晨(遼寧)、張超/劉詩雯(広東)の4ペアが準決勝に進出を決めた。
卓レポ.comでは連日の熱戦の様子を最終日の9月10日までお届けします!
今大会の詳細な情報は下記サイトをご覧ください。
中華人民共和国第12届運動会(記録ページ):http://results.liaoning2013.com.cn/Info2013/html/zh-cn/pages/CRS/DisciplineResult.htm?DisciplineCode=TT&DisciplineID=31
今大会の模様は卓球レポート11月号(10/20発売)に掲載。