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第11回全国ホープス選抜大会 ~東京(男子)と愛知(女子)が優勝~

第11回全国ホープス選抜大会が3月21~23日、山形県総合運動公園体育館(天童市)で開催された。本大会はオーダーに学年制限が設けられており、1番=3年生以上、2番=6年生以上、3番=5年生以上、4番=4年生以上、5番=6年生以上となっている。試合は予選リーグと決勝トーナメントで争われ、1位トーナメントは男子・東京都選抜、女子・愛知県選抜が優勝を果たした。

 

東京都選抜が2年ぶりの優勝

6年生の宇田は圧倒的な強さを見せた

5年生の小林も主戦力に

北海道選抜は惜しくも2位

男子は東京都選抜が2年ぶりの優勝を飾った。東京は6年生が宇田と5年生の小林を主軸に、準決勝では昨年優勝の兵庫県選抜を倒し決勝に進出。決勝の対戦相手となった北海道は、6年生の阿部が体格のよさを生かした小学生とは思えないパワフルなプレーでチームを牽引し、坂本、玉井ら粒ぞろいのメンバーで強豪愛知を破り決勝進出を果たした。決勝は、1番では東京の柳澤が玉井にゲームオールの末敗れるが、2台進行の2番で宇田が取り返し1対1に。3番はサウスポーの小林がコース取りのよい落ち着いた試合運びで坂本をストレートで下し、東京が王手。なんとかラストのエース阿部につなぎたい北海道だが、4番で東京の剣持がガッツあふれるプレーで懸命にボールにくらいつき、齋藤を3対1で破り、東京が優勝を決めた。

3位にはホープス王者の加山裕を要する昨年優勝チームの兵庫県選抜とジュニア世代の育成に注力する愛知県選抜が入った。

■男子東京都選抜原田監督のコメント
いい選手に恵まれていたのでチャンスはありましたが、その中で山場になる試合をどう攻略していくかというのを、昨日ぐらいからみんなでイメージしていたので、それがいい結果になったのではないかと思います。
一番苦労したのは、チームワークをどうやってつけていくかということでした。日ごろの練習を一緒にやるメンバーではない即席のチームなので、そこをどうひとつにしていくかということにこだわって、ここ数日間の生活を過ごしたのもいい結果になったのだと思います。
絶対的エースの宇田君と小林君という、全国大会でも上位に行く2人が中心になってチームを引っぱって、小さい子たちにとってもあこがれの選手が近くにいるので良い影響を受けやすかったと思います。
私は全員をひとつの車に乗せて、食事も選手だけで取ったり、お風呂もみんなで行ったり、みんなで遊ぶ部分というのも取り入れながらひとつになっていくというところで僕が一番頑張ったかなと思います。
決勝は北海道がエースを下げてくるのは分かっていたので、宇田を前に出すという恐怖感を出し続けるというところに最後の決勝はこだわりました。1番の3年生の柳澤君、4番の4年生の剣持君も実力があるのは分かっていたので、剣持君がポテンシャルを爆発させることができるかというのが課題でしたが、この大会を通してうまく出せたんだじゃないかと思います。
今日1日は円陣を組んで盛り上げて行きましたが、来た日から「優勝するチームなんだから、それなりの行動を取っていこう。格好よく優勝しよう」と言い続けてきたので、それでみんなのプライドも出たのではないかと思います。

 

 

愛知県選抜は2年ぶりの王座返り咲き

異質攻守型の浅井が安定した強さを見せた

里川はカットを攻略し決勝点を挙げた

2位の神奈川県選抜は0対2から追い上げたが……

女子はホープス優勝の桑原、カブ優勝の伊東がいる静岡県選抜を0対2から逆転勝ちで破った神奈川県選抜が決勝に進出。一方、粒ぞろいの選手をそろえた愛知県選抜は王座復帰を目指して決勝に勝ち上がった。決勝はトップで愛知の野村が先制し、2番の異質攻守型の浅井も変化ブロックからの攻撃が決まり愛知が2対0で一気に王手。しかしここから、3番でホープス2位の長﨑がラリーを制しストレート勝ち、4番菅澤柚は多彩なしゃがみ込みサービスからの攻撃で同様にストレート勝ちで勝負はラストに。勢いに乗りたい神奈川だったが、愛知の里川が安定感のあるカット打ちで冨田を攻略。2対0から追いつかれた愛知が底力を見せて2年ぶりの優勝を飾った。

3位には岡山県選抜と岐阜県選抜が入った。

■女子愛知県選抜小嶋監督のコメント
うれしいのとホッとしたという気持ちが一番です。我々愛知県小中部会というのがあるのですが、その中で我々の代理である、男子の監督もやってみえた菊池(武徳)先生が強化を非常にされました。その強化の表れがものすごく出た試合になりました。子どもたちも1つひとつ、最後まで1本もあきらめずにやってくれました。非常にうれしい気持ちで、我々本当に皆さんにお世話になって、お父さんお母さんにいろいろお世話になりまして、小中の強化の方から男子の監督の菊池先生に本当にお世話になって、私たちもその一員ですが、毎年メダルを取ることが目標なので、今回は男子もメダルを取り、女子に至っては優勝できたというのは非常にはしいことで、全員の力だと思います。全員がエースであり、全員で勝ち取った優勝だと思います。
たまたまなんですけど、「5番までいくよ」ということは、最初から申してありましたし、子どもたちもそのように頑張ってくれたと思います。

公益財団法人日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp

今大会の模様は卓球レポート5月号(4月20日発売)に掲載します。

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