■女子団体グループリーグ 日本対アメリカ
1番の石垣は初戦ということもあり、固さはあったと思いますが危なげなく勝利しました。
石垣のプレースタイルや性格などを考えると、ラリーをする中で前後左右に動くことで、落ち着いたプレーができるようになるのですが、第1ゲームはラリーになる場面が少なく、自分のペースをつかみきれずにいました。
しかし、幸いにも第2ゲームの序盤に、ラリーの中で大きく動く場面があり、それ以降は軽快な動きで落ち着いて試合を運びました。また、第2ゲーム以降は今後の試合を見越したテストの要素もあり、攻撃の比重が多くその精度を確かめながらプレーをしていました。
2番の石川は、見ていて安心できるような戦いぶりでした。競った場面もありましたが、大事な場面で確実に点を決める横綱相撲のようなプレーを終始見せてくれました。昨日と比べても遜色なく、本人も自分のプレーによい感触をつかんでいるのではないでしょうか。攻守のバランスもよく、確実に1点を挙げました。
3番の森は接戦にはなりましたが、初出場で勝利できたことは、本人にとっての大きな財産にもなると思います。
試合内容としては、自分の思うようなパターンにならないときに失点を重ねましたが、そうした部分は今後経験を積んでいくことで解消し、さらにレベルアップを図ることができると思います。
アメリカ戦で石垣や森が登場したことで、試合に出場して、勝つことができました。これは今後の戦いを見越すと好材料になったと思います。
危機管理という部分に目を向けても、どこで何が起きるかわからないのが世界選手権大会であり、そういったときに全選手が1度試合に出場していることで、全員を起用しやすい状態にすることができました。
アメリカ戦全体を通して、次戦以降のことを考えると充実した試合をすることができたと思うので、この勝利を今後に上手く生かしていくことが大切です。
渋谷浩
平成11年度全日本チャンピオン
1997年世界選手権大会男子ダブルス銅メダリスト
今大会の模様は卓球レポート6月号(5月20日発売)・7月号(6月20日)に掲載
公益財団法人日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp
JA全農2014年世界卓球団体選手権東京大会/公式サイト:http://www.2014wtttc.com
国際卓球連盟(ITTF)世界卓球2014東京:
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