JA全農世界卓球東京2014東京大会(4月28日~5月5日)5日目の5月2日は決勝トーナメントの準々決勝6試合が行われる。13時から行われた男子団体の準々決勝で、予選グループでも戦った韓国と中華台北が再戦。中華台北が大熱戦の末に予選リーグのリベンジを果たし、団体戦で初のベスト4入りを果たした。
<男子団体準々決勝>
中華台北 3−2 韓国
陳建安 3,-12,6,-11,-8 朱世爀○
○荘智淵 4,-10,6,10 鄭栄植
江宏傑 -8,6,-7,-7 趙彦来○
○荘智淵 -9,-8,12,6,2 朱世爀
○陳建安 6,-6,7,9 鄭栄植
グループリーグの再戦となった男子準々決勝の韓国対中華台北。両者オーダーをいじらず、前回とまったく同じオーダーとなった。トップは朱世爀対陳建安。前回は朱世爀がストレートで勝っているが、ここでは陳建安がアグレッシブに朱世爀のカットを1発で決めに行く戦術で優勢に。陳建安のスピードボールにも徐々に対応してきた朱世爀が、じっくり守って窮地をしのぎ、勝負は第5ゲームへ。攻守ともに集中力を切らさずにプレーした朱世爀が陳建安の猛攻をしのいで先取点を挙げた。
2番は荘智淵が若手の鄭栄植と対戦。オーソドックスな右シェーク攻撃型同士の対戦となったが、今大会屈指のハイレベルな前陣カウンター合戦に。鄭栄植はリスクを負って攻めたが、安定感で大きく勝る荘智淵が3対1で若手を退けた。
3番は趙彦来対江宏傑。しっかり動いてパワフルな両ハンドで攻めた趙彦来が予選リーグに続いて勝利を収めた。
4番は朱世爀対荘智淵のエース対決。予選では朱世爀が勝って決勝点を挙げている。この試合でもカット打ちで粘る荘智淵にミスが出て朱世爀が2対0とリード。しかし、第3ゲームではマッチポイントも握られた荘智淵が、驚異的な粘りでジュースを制して1ゲームを返すと、第4ゲームは、朱世爀のカットをつながずに強打で攻めた荘智淵が優位にゲームを運び、2対2に。流れをつかんだ荘智淵は的確にミドルを攻めるなど技も見せ気迫のプレーで朱世爀を圧倒した。
勝負の5番は、鄭栄植対陳建安の若手対決。両者とも前半で相手のエースに敗れているだけに負けられない思いは強勝ったのだろう。序盤から声を上げてプレーする2人の気迫にはすさまじいものがあった。前陣で両ハンドの打ち合いに挑んだ2人の勝負は打球点の早いバックハンドでチャンスをつくった陳建安が先制。第2ゲームは鄭栄植が陳建安のフォア側を攻めて取り返すと、陳建安は鋭い両ハンドで先手を取って2対1。第4ゲームも迷わずに鋭い両ハンドドライブで攻めた陳建安が鄭栄植のカウンターに勝り、11-8で中華台北男子初の団体戦表彰台を決めた。準決勝では中国と対戦する。
今大会の模様は卓球レポート6月号(5月20日発売)・7月号(6月20日)に掲載
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JA全農2014年世界卓球団体選手権東京大会/公式サイト:http://www.2014wtttc.com
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