大会3日目は男女団体の決勝トーナメントが行われる。女子団体準決勝は日本対アメリカ、中国対香港の2試合が行われ、日本と中国が決勝に駒を進めた。
アメリカのエース・ツァンも佐藤のカットに屈する
高校3年生の前田が締めた
ベンチの一体感も選手を後押し
<女子団体決勝トーナメント準決勝>
日本 3−0 アメリカ
○平野 15,7,5 P.ジャー
○佐藤 5,2,3 ツァン
○前田 9,5,6 ワン
韓国をストレートで破り勢いに乗るアメリカを、優勝を狙う日本が一蹴して決勝進出を決めた。
トップの平野はラリーで粘り強さを見せるP.ジャーに手こずるが、第1ゲームのジュースをしのぐと第2,第3ゲームを得意の前陣両ハンド攻撃で連取。
2番の佐藤も、むらのあるプレーのツァンにまったく隙を見せずに完封。
前田も強化してきたフォアハンドの成果を見せてストレート勝ち。韓国の勝ち上がりを予想していただけに、準決勝としては少し拍子抜けといっていい内容だった。
■呉光憲監督のコメント
「アメリカ戦の前に選手に話したのは、相手は接戦の試合を多く勝ち抜いてきた。我々はまだ接戦がなかったので、絶対に油断するな、最後まで集中して頑張れば勝てると話しました。緊張感はお互いが持っているので、どちらかが早く緊張感を抜ける。そのためには元気な声を出して笑顔でやれば緊張感がなくなり、自然に自分のプレーができると話した結果だと思います。
午前中は韓国戦を考えていましたが、アメリカが勝ちました。午後はアメリカの分析をして作戦を立てたことが3対0という結果につながったと思います。
平野は非常に卓球のバランスがよくなってるし、いろんなことができるようになりました。相手が中陣に下がってプレーすると焦って早く決めようとしていましたが、それが直ったので起用しました。2020年の東京オリンピックにむけて平野選手が中心になって、日本のエースとしてもっと大きくなるために1番に起用しました。
佐藤はいろんな国の選手と当たっても勝つ確率が高いので2点起用しました。スタートが遅いタイプなので、1番の間に練習場で藤井選手と練習させてきました。それで前後の動き、左右の動きのバランスがよかったので、それは藤井コーチに感謝しています(笑)
決勝は強いニッポンを皆さんにお見せします!」
男子のようなパワフルなプレーの陳幸同
<女子団体決勝トーナメント準決勝>
中国 3−0 香港
○劉高陽 7,1,8 リュウ・チ
○陳幸同 5,2,-9,7 スー・ワイヤン
○王曼昱 7,2,7 ラム・イーロク
準々決勝でドイツとの激戦を制した香港は、2点を落としたエースのドゥー・ホイケンをベンチに下げたが、昨年の世界ジュニア準決勝の劉高陽、アジアジュニア優勝の陳幸同、期待の15歳王曼昱という盤石の布陣を破ることはできなかった。日本は中国の4連覇阻止に臨む。
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今大会の模様は卓球レポート2月号に掲載します。