世界卓球2015蘇州で日本に1枚目のメダルをもたらしたのは、吉村/石川の全日本混合ダブルスチャンピオンペアとなった。吉村/石川は準々決勝で北朝鮮ペアを苦しみながらも破りベスト4入り。銅メダル以上を確定させた。準決勝でパリ大会優勝の北朝鮮ペアに挑む。
<混合ダブルス準々決勝>
キム・ヒョクボン/キム・ジョン(朝鮮民主主義人民共和国) -5,8,8,-4,6,-7,7 閻安/武楊(中国)
吉村/石川(日本) 9,-6,-10,6,8,9 パク・シンヒョク/キム・ヘソン(朝鮮民主主義人民共和国)
ウォン・チュンティン/ドゥー・ホイケン(香港) 10,12,2,5 フェルティコウスキ/グリボウスカ(ポーランド)
許昕/梁夏銀(中国/韓国) 11,6,9,7 メンゲル/ゾルヤ(ドイツ)
凡ミスの少ない攻撃型の北朝鮮ペアに対して、早い攻撃で攻めたい吉村/石川。第1ゲームからお互いに全力の立ち上がりとなるが、吉村の目の覚めるようなバックハンドの3球目で第1ゲームを先取。第2ゲームは吉村の攻めたボールにミスが出て1対1に。第3ゲームは吉村のサービス、レシーブからの展開で優位に進め10-6とリード。しかし、ここから北朝鮮ペアが4点連取でジュースに。勢いに乗った北朝鮮ペアがこのジュースをものにして2対1とリード。ローテーション的に第4ゲームを取り返しておきたい日本ペアは、石川が厳しいボールを送り、キム・ヘソンのボールを吉村が狙い打つ戦術で10-4とリード。11-6で日本ペアが取り返し2対2に。サービスミスや無理な攻撃ミスなどペースを崩し始めた北朝鮮ペアに対して、日本ペアはアグレッシブな姿勢を崩さず9-5とリード。吉村のサービスで得点したいところだったが、ここで2失点してタイムアウト。最後は吉村が3球目でフォアフリックを決めて11-8でメダルに王手。第6ゲーム、日本ペアは浮き足立つことなく丁寧なプレーでリード。10-8とマッチポイントを握ると、石川のチキータレシーブをキム・ヘソンがネットにかけ、今大会日本の初メダルが決まった。
ゲームオールの熱戦となったキム・ヒョクボン/キム・ジョン対閻安/武楊は、世界チャンピオンの北朝鮮ペアが3対2と先に王手をかけたが、閻安の鋭いフォアハンドドライブで3対3になると、北朝鮮ペアが持ち味のミスの少ないプレーで逃げ切り、今大会外国勢として初めて中国に土をつけた。
ウォン・チュンティン/ドゥー・ホイケンの香港ペアはポーランドペアをストレートで下していち早くメダルを決定。
許昕/梁夏銀の国際ペアもメンゲル/ゾルヤのドイツペアを攻撃力で大きく上回り、ストレート勝ち。
明日の準決勝の試合予定は以下の通り。
<混合ダブルス準決勝>
21:30~ Table2 キム・ヒョクボン/キム・ジョン(朝鮮民主主義人民共和国) 対 吉村/石川(日本)
21:30~ Table1 ウォン・チュンティン/ドゥー・ホイケン(香港) 対 許昕/梁夏銀(中国/韓国)
今大会の模様は卓球レポート6月号(5月20日発売)に掲載
公益財団法人日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp
世界卓球2015蘇州/公式サイト(中国語/英語):http://www.suzhou2015.org/
国際卓球連盟(ITTF)世界卓球2015蘇州(英語):
http://www.ittf.com/competitions/competitions2.asp?Competition_ID=2503&category=WTTC