世界卓球2015蘇州、男子ダブルスでベスト8に2ペア残った日本勢。メダルのかかった一戦で松平/丹羽が北朝鮮ペアを破り、見事世界卓球初のメダル獲得。森薗/大島は許昕/張継科からマッチポイントを奪うもメダル獲得には到らなかった。
<男子ダブルス準々決勝>
許昕/張継科(中国) -9,8,7,-9,-10,9,10 森薗/大島(日本)
李尚洙/徐賢徳(韓国) 6,-6,-6,5,7,-6,7 マツモト/モンテイロ(ブラジル)
樊振東/周雨(中国) 13,11,5,8 鄭栄植/金珉鉐(韓国)
松平/丹羽(日本) 3,7,10,14 キム・ヒョクボン/パク・シンヒョク(朝鮮民主主義人民共和国)
松平/丹羽の日本ペアは序盤から、両者の攻守の歯車がかみ合い、北朝鮮ペアにプレーをさせずに2ゲーム連取。第3ゲーム10-5から追いつかれる嫌な流れとなったが、両者の連続攻撃で12-10とし、メダルに王手。第4ゲームは競り合いとなるが、最後まで集中力を切らさずにプレーした日本ペアが16-14で銅メダル以上の獲得を決めた。準決勝で樊振東/周雨の中国若手ペアと対戦する。
森薗/大島はアグレッシブな台上から主導権を握り、中国のエースペアから第1ゲームをもぎ取った。ねじを巻き直した中国ペアのボールが厳しさを増し、中国ペアが2ゲーム連取。第4ゲームは日本リードの展開で進むが、大きいラリーに持ち込まれ6-2から追いつかれる苦しい流れ。しかし、あきらめない日本ペアに対して中国の粗いプレーが出て、日本が取り戻し2対2に。第5ゲーム、日本ペアは強気の攻めを続け、大きなラリーでも得点するなど見せ場をつくり会場を盛り上げる。このゲームをジュースで取った日本がメダルに王手。第6ゲームは中国ペアリードで進むが8-4から8-6と追い上げられたところで中国がタイムアウト。日本ペアは10-9まで追い上げるが、ラリーで中国が得点し3対3に。最終ゲーム、中国ペアはチキータをせず、レシーブをすべてストップに。4-4から大島のサービスを張継科がチキータミス。7-5から日本ペアが痛恨の連続ミスで同点に。森薗がチキータをストレートに決めて8-8。弱気になった中国ペアがストップを浮かせて森薗が決め、続いて張継科がフォアをミス。日本のマッチポイント。ここで固くなった日本ペアが連続ミス。10-10から最後に張継科が思い切ってチキータを決めてマッチポイント。張継科のサービスに森薗のチキータがストレートに入るが、ここで許昕が会心の飛びつきカウンターを決めてゲームセット。日本の3つ目のメダルはお預けとなった。
今大会の模様は卓球レポート6月号(5月20日発売)に掲載
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世界卓球2015蘇州/公式サイト(中国語/英語):http://www.suzhou2015.org/
国際卓球連盟(ITTF)世界卓球2015蘇州(英語):
http://www.ittf.com/competitions/competitions2.asp?Competition_ID=2503&category=WTTC