7月23日~26日まで、千葉ポートアリーナで開催された第65回全日本実業団選手権大会。男子は昨年優勝の協和発酵キリン、女子も昨年優勝の日立化成が今大会を制し、男女そろって2連覇を達成した。
協和発酵キリンが昨年に続く優勝
準決勝、決勝の1番で勝った平野
単複全勝の上田の存在が光った
決勝で一矢報いた軽部(右)・森田のダブルス
<男子>
第1シードの協和発酵キリンは、準々決勝で地元のファーストを下し、準決勝で東京アートと対決。強豪チーム同士の戦いは競り合いが予想されたが、終わってみれば3対0で協和発酵キリンが東京アートを下して決勝に進出。結果としては3対0の圧勝に見えるが、内容は1番のシングルスと3番のダブルスがともにゲームオールの激戦になり、この2試合を協和発酵キリンが勝ったためストレートで勝利を決めたが、紙一重の戦いだった。
決勝は、昨年と同じ顔合わせになり、協和発酵キリンとシチズンによって争われたが、自力に勝る協和発酵キリンが3対1で勝利し、2連覇を達成した。
日立化成が2連覇を達成
チームの守護神となった松澤
決勝で貴重な1点をあげた市川(右)・中村のダブルス
豪快な両ハンドプレーで会場を沸かせた森薗美月
<女子>
女子は、日立化成が準決勝で日本生命、決勝でサンリツをともに3対2で破り、大会2連覇を達成した。日本生命とサンリツが新人加入によるチーム力がアップしている中、日立化成は昨年と同じメンバーで戦ったが、メンバーそれぞれが重要な場面で得点を挙げ、優勝に貢献した。その中でも準決勝と決勝のラストで勝った松澤は、キレのある両ハンド攻撃が光っていた。前期の日本リーグでは4位に終わったが、今後に控える全日本団体、後期日本リーグに向けて弾みをつける結果となった。
2位のサンリツは、決勝のダブルスを競り負けたのが響いたが、新人の森薗美月が大活躍するなど明るい材料も見えた。
試合の詳細な記録は下記サイトをご覧ください。
日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp
今大会の模様は卓球レポート9月号(8/20発売)に掲載されます。