2015ITTF女子ワールドカップ仙台が平成27年10月30日~11月2日、ゼビオアリーナ仙台(宮城)で開催された。20名の選手がビッグタイトルをかけて争い、劉詩雯(中国)が優勝を飾った。
【劉詩雯(中国)が2年ぶり4回目の優勝】
2年ぶりの日本開催となった女子ワールドカップ。今年は宮城・仙台で開催され、大会の前日には福原愛、イバンカン(ドイツ)、P.ゾルヤ(ドイツ)が東日本大震災の復興支援として、津波で被災した東六郷小学校(仙台)を訪れ、生徒らと交流した。
大会は各大陸のカップ戦の成績上位者ら20名が出場。日本からは福原愛と石川佳純がエントリー。両選手ともシードされているため、決勝トーナメントからの登場となった。
今年の大会は序盤から波乱や混戦が多く見られ、気が抜けない戦いとなった。決勝トーナメント1回戦では馮天薇(シンガポール)がP.ゾルヤにストレート負けを喫し、第2シードの朱雨玲(中国)は準々決勝でリ・ジャオ(オランダ)に破れた。
また、地元・仙台出身の福原は準々決勝でP.ゾルヤと対戦し、3対0のリードからまさかの逆転負けを喫した。
決勝は第1シードの劉詩雯(中国)と第4シードの石川佳純が対戦した。立ち上がりは劉詩雯の両ハンドの速攻に石川が必死に食らい付いて素早い攻防が続く。石川が10対9とゲームポイントを取るが、劉詩雯が力で跳ね返して逆転で先取。すると、ここからは今大会好調の劉詩雯の一人舞台となり、石川のブロックを左右に打ち抜いて一気に仕留めた。
これで劉詩雯は2年ぶり4回目のワールドカップ女王となった。4回の優勝は、中国卓球史に名を残す王楠と張怡寧という大先輩に肩を並べる記録となった。
惜しくも敗れた石川だが、女子ワールドカップが始まって19回目で日本勢として初めて決勝進出という快挙を成し遂げた。
なお、大会の記録は日本卓球協会:http://www.jtta.or.jpに掲載されています。
今大会の模様は卓球レポート12月号(11/20発売)に掲載されます。