男子ダブルス決勝は前年度王者を破った水谷/吉田(beacon.LAB/愛知工業大)と準決勝でフルゲームの熱戦を制した松生/鹿屋(リコー)の対戦となった。両ペアともに質の高いプレーを見せた一戦は水谷/吉田が逆転で勝利して初優勝を飾った。
<男子ダブルス決勝>
水谷/吉田(beacon.LAB/愛知工業大) 8-11,12-10,11-8,11-7 松生/鹿屋(リコー)
第1ゲームはリコーペアがリスクを背負った攻撃でリード。鹿屋の鋭いバックハンドドライブや松生の台上でのフォアハンドフリックなど、先手を奪うプレーを続けて貴重な先制点を挙げた。
第2ゲームは終盤までどちらに転ぶかわからない接戦となった。水谷/吉田ペアはレシーブにミスが続いたが、要所を押さえて10-9とゲームポイントをつかんだ。リコーペアはこの場面で松生がチキータを決めて10-10とするが、続くラリーで水谷/吉田ペアが水谷のレシーブエースで得点。その後のプレーでも得点を挙げて12-10で1ゲームを取り返した。
続く第3ゲームはここまでリスクを背負ったプレーで得点を重ねてきたリコーペアにミスが目立ち、水谷/吉田が11-8で奪取。
第4ゲームは松生/鹿屋が意地を見せたが、水谷が勝負どころで得点を挙げて相手をシャットアウト。11-7で勝利して見事初優勝を果たした。
■水谷隼/吉田雅己のコメント
水谷「決勝の1ゲーム目は相手の思い切ったプレーで自分たちのプレーがなかなかできずに取られてしまって正直負けるんじゃないかという怖さはありました。相手はサービスレシーブがうまくて自分たちの持ち味が出せなかったけど、チキータを使うようにして良い流れになりました」
吉田「前半は相手のプレーがすごく良かったですし、僕も動きががたかったので、自分たちのプレーがあまりできませんでした。しかし、2ゲーム目を競りながらも取ることができたので良かったです。これから世界で活躍していくために、自分が全てにおいて世界基準の選手になっていきたいです」
■松生直明/鹿屋良平のコメント
松生「相手は強敵だったので、こっちは向かっていくだけでしたし、全力は出せたと思います。はじめはこういった舞台で緊張したんですが、準決勝を乗り越えることができたので、ちょっと心には余裕ができました。準決勝の最終ゲームは思い切っていくしかないと思ったのでレシーブから攻めていこうと思っていました」
鹿屋「初めての決勝進出だったので楽しんでできましたし、チャレンジャーのつもりで思い切ってぶつかっていけたので良かったです。準決勝は初めての舞台で、セットオール9本の戦いを乗り越えることができたので気が楽になって決勝は攻めていけたと思います。準決勝は終盤負けていたので、なんとか松生さんにつなごうと思ってやった結果が勝利につながりました」
<男子ダブルス準決勝>
水谷/吉田(beacon.LAB/愛知工業大) 11-7,11-8,11-6 大島/上村(早稲田大)
松生/鹿屋(リコー) 15-13,11-4,9-11,8-11,11-9 山本/平野(早稲田大)
詳しい情報は日本卓球協会ホームページに掲載されています。
日本卓球協会:http:/www.jtta.or.jp
全日本卓球(特設サイト):http://japantabletennis.com/zennihon2015/
記録ページ:http://www.jtta.or.jp/AJ/result2014/
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全日本選手権大会の特集は卓球レポート3月号(2月20日発売号)に掲載します。