世界卓球2016クアラルンプール(2月28日~3月6日)大会7日目は男女決勝トーナメント準決勝の3試合が行われる。13時(日本時間14時)からは男子準決勝の中国対韓国が行われ、中国が3対0で勝利。韓国を相手に付け入る隙を与えず12大会連続の決勝進出を決めた。
<男子決勝トーナメント準決勝>
中国 3−0 韓国
○許昕 -8,2,7,5 李尚洙
○馬龍 7,5,8 鄭榮植
○張継科 -7,4,9,10 張禹珍
許昕 ー 鄭榮植
馬龍 ー 李尚洙
8連覇を目指す中国は韓国と対戦。1番は許昕対李尚洙の一戦。第1ゲームは序盤で許昕がリードするも、自身のサービスの展開から李尚洙が追いつき一進一退の攻防となった。最後は8-8から3連続得点を挙げた李尚洙。フォア前への厳しいストップからチャンスをつくって許昕のミドルを攻め込むなど、積極的なプレーが光り第1ゲームを奪った。
続く第2ゲームは、許昕が反撃。序盤からフォア前のストップをフリックするなど、先手をとる卓球で11-2で取り返した。
互いに取り合って迎えた第3ゲームは第2ゲームに続いて許昕が優位に立った。フットワークを生かした許昕のフォアハンドドライブに対して、李尚洙は台の近くで厳しいコースを突こうとするが防ぎきれず。11-7で許昕がゲームを連取した。
第4ゲームも許昕の勢いは止まらない。出足からバック側に回り込んでフォアハンドドライブを打ち抜くなど6連続得点。その後もリードを保ち、11-5で勝利を収めた。
2番は馬龍対鄭榮植。鄭榮植は前陣でカウンターを決めるなど中盤まで馬龍を相手に一歩も引かない展開を見せるが、鄭榮植のストップを台上で強打するなど、馬龍が鄭榮植を上回る厳しさを見せて11-7で第1ゲームを制した。
続く第2ゲームは馬龍のギアがさらに上がる。バック対バックの打ち合いを制すなど、隙のないプレーで鄭榮植に隙を与えず。前陣でブロックする鄭榮植に対して、フォアハンドドライブで打ち抜くなど、終始厳しい攻めを見せてゲームを連取した。
なんとか反撃をしたい鄭榮植はリスクを恐れずにフォアハンドの打ち合いを挑むなど、必死に食らいついたが、馬龍はリードを許さなかった。9-8と迫られてとったタイムアウト後は、鄭榮植のフォア前のサービスをバック側に回り込んでストレートにフリックして得点。最後まで鄭榮植にペースを握らせず、完封勝利で中国が勝利に王手をかけた。
3番は張継科対張禹珍の対戦。過去2度の対戦で0勝2敗と分の悪い張継科は出足で3-0とリードしたが、張禹珍にバック側のボールを回り込んでフォアハンドドライブを決められるなど9連続失点。第1ゲームを7-11で落とした。
第2ゲーム、張継科は張禹珍のフォア側を中心に攻め立てて得点を重ねた。サービスからの展開でも得点が増えて11-4でゲームを奪った。
第3ゲームも張禹珍のサービスに対してチキータでフォア側を攻める張継科。9-4とリードしてこのゲームも難なく取ると思われたがここから3連続失点をし、中国ベンチがタイムアウトをとる。直後のラリーで失点した張継科だったが、9-7のラリーで張禹珍のループドライブに対してフォアハンドでカウンタードライブを決めると雄叫びを挙げた。その後張禹珍に迫られたもののこのゲームを11-9で奪い、ゲームカウントを2対1とした。
第4ゲームは張禹珍がロングサービスや長いツッツキからラリー戦を展開してリードする。張継科は苦しい状況が続いたがバック対バックで打ち負けずに12-10で勝利。王者の意地を見せてチームを勝利へと導いた。
この結果、中国は12大会連続の決勝進出。準決勝では相手に迫られた場面で即座にベンチがタイムアウトを取るなど、隙を見せない戦いぶりで王者の力を見せつけた。敗れた韓国は2008年の広州大会以来の決勝進出を狙ったが、中国には及ばず。準決勝敗退となった。
大会の速報はツイッターでも配信中! ツイッターアカウントをお持ちの方はぜひフォローを!
https://www.twitter.com/takurepo/
今大会の模様は卓球レポート4月号(3月20日発売)に掲載
公益財団法人日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp
世界卓球2016クアラルンプール/公式サイト(英語):http://www.perfectwttc2016.com.my/
国際卓球連盟(ITTF)世界卓球2016クアラルンプール(英語):
http://www.ittf.com/competitions/competitions2.asp?Competition_ID=2587&category=WTTC