第17回全国中学選抜大会が3月26~27日、北九州市立総合体育館(福岡県)で開催された。中学選抜大会は、各都道府県から男女各1校(開催県は2校)の合計96校が出場する中学1、2年生による団体戦だ。
男子は、3連覇中の愛工大附属(愛知)が順調に勝ち進み決勝に進出。反対側のパートからは、準々決勝で地元の中間東(福岡)、準決勝で明徳義塾(高知)を接戦で下した野田学園(山口)が勝ちあがり、両校によって決勝が争われた。
愛工大附属は、トップで中村がバック面の表ソフトラバーによるナックル性のブロックを巧みに使って、準決勝まで好調の松田をシャットアウトした。
2番はカットの白山(愛工大附属)と戸上(野田学園)の対戦。第1ゲームの序盤から戸上が猛烈なカット打ちでリードしたが、白山が変化のあるカットでこのゲームを逆転で奪うと、一気に流れが白山に向いた。戸上も負けずに粘り強く戦ったが、最後は力尽きて敗れた。野田学園が愛工大附属に勝つためには、戸上の得点は必須だっただけに手痛い負けになった。
3番は堀川/小林(愛工大附属)が力の差を見せて橋田/山田(野田学園)を完封。愛工大附属が4連覇を達成した。
女子は、ベスト4に武蔵野(東京)、横浜隼人(神奈川)、就実(岡山)、昇陽(大阪)という私立校が入った。
準決勝では横浜隼人が武蔵野を3対1、昇陽が就実を3対1で下し、決勝は横浜隼人対昇陽の対決になった。
どちらが勝っても初優勝というカード。昇陽は1番にエースの皆川を置いて松井(横浜隼人)にストレート勝ちすると、2番の麻生(昇陽)も小畑(横浜隼人)を3対0で下し、昇陽が初優勝に王手をかけた。続く3番のダブルスでは、横浜隼人の堀田/遠藤が意地を見せて1点を奪ったが、4番で田中(昇陽)が青木(横浜隼人)との壮絶な打ち合いを制して、昇陽が涙の初優勝を飾った。
昇陽といえば、世界卓球で活躍した伊藤美誠が思いつくが、後輩たちのがんばりに伊藤が海外の遠征先から喜びのツイートをするなど、自分の活躍よりも喜んだ。
大会記録は日本卓球協会に掲載されています。
公益財団法人 日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp
今大会の模様は卓球レポート5月号(4月20日発売)に掲載します。