水谷はM.カールソン(スウェーデン)と対戦。フォア面に表ラバーを貼る異質型の相手に対して、サービス・レシーブの展開で主導権を握った水谷。両ハンドの精度の高さで終始相手をリードし続け、4対0で勝利を収めた。
吉村はアンデション(スウェーデン)に1対3とリードをされる苦しい展開が続いたが、第5ゲームを11-8で取ると、第6、第7ゲームはキレのある両ハンドドライブで相手を圧倒。ギアを一段階上げた吉村が逆転勝ちで2回戦へと駒を進めた。2回戦では水谷と対戦する。
丹羽は左利きのツボイ(ブラジル)と対戦。出足でリードをしたい丹羽だったが、レシーブが甘くなったところを強打されるなど、自分のペースでゲームを進めることができずに第1ゲームを先取された。第2ゲームもツボイがサービスからの展開で優位に立ち、ゲームを連取。その後、3ゲームを取り返したが、第6ゲーム、第7ゲームはツボイの前陣での速攻に対応することができず、敗戦。次ラウンド進出が予想されたが、まさかの敗退となった。
このほか、松平健太(JTB)は張継科(中国)に2対4で敗戦。丁寧なレシーブと、カウンターで張継科を苦しめたが、勝負どころでは張継科のフットワークを生かしたフォアハンドドライブを防ぎ切ることができず惜しくも敗れた。高木和卓(東京アート)はサムソノフ(ベラルーシ)と対戦し、2対1とリードをするも逆転負け。高い守備力を誇るサムソノフを相手に縦横無尽に動き回って、得点を奪ったが、勝利には至らなかった。
また、中華台北のエース荘智淵がS.ゴズィー(フランス)に敗れる波乱があった。荘智淵は相手にリードをされる展開が続き、ラリー戦で打ち負ける場面が出るなど勝利をつかむことができなかった。
<男子シングルス1回戦(日本選手関係)>
馬龍(中国) 6,4,6,11 村松雄斗(東京アート)
吉村真晴(名古屋ダイハツ) 9,-8,-9,-4,8,3,5 アンデション(スウェーデン)
水谷隼(beacon,LAB) 4,6,5,9 M.カールソン(スウェーデン)
李尚洙(韓国) 4,8,6,-10,8 大島祐哉(ファースト)
許昕(中国) 4,3,2,6 神巧也(シチズン)
張継科(中国) -8,9,7,-8,6,10 松平健太(JTB)
サムソノフ(ベラルーシ) 3,-8,-11,4,6,8 高木和卓(東京アート)
フレイタス(ポルトガル) -8,8,10,9,-4,9 塩野真人(東京アート)
ツボイ(ブラジル) 7,9,-9,-4,-8,9,4 丹羽孝希(明治大)
今大会の模様は卓球レポート8月号(7月20日発売)に掲載
公益財団法人日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp
ラオックス卓球ジャパンオープン荻村杯2016:http://japantabletennis.com/japanopen2016/
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