男子シングルス2回戦では水谷対吉村という会場の注目を集める一戦が行われた。日本代表としてともに戦い、互いの手の内を知る2人による対戦は、水谷が第1ゲームを先制。ミスがほとんどない水谷に対して吉村は威力のある攻撃で対抗するが、精度を欠く場面が見られて先制点を許した。続く第2ゲームも水谷がペースを握る展開が続く。吉村は中陣からのドライブで巻き返すなど、粘りを見せたが水谷を崩すまでには至らず。ゲームを連取された。迎えた第3ゲームは互いに譲らない展開となる。第2ゲームまでミスが目立った吉村だがこのゲームでは、水谷を体勢を崩す威力のあるバックハンドドライブが光った。競った場面でもドライブで積極的に攻めて、12-10でゲームを取り返した。第4ゲームも点差が離れない緊迫した展開が続いたが、吉村の強打に対して水谷が対応するなど、水谷が勝負強さを発揮して16-14でゲームを取った。迎えた第5ゲームも競り合いとなったが、「勝負どころでは絶対に得点を許さない」という強い気迫が見えた水谷が11-9で勝利。経験で上回る水谷が吉村とのオリンピック日本代表対決を制し、準々決勝を果たした。
水谷のほか、馬龍、許昕、張継科、樊振東の中国選手や黄鎮廷(香港)らがベスト8進出を決めている。
<男子シングルス2回戦(日本選手関係)>
水谷隼(beacon.LAB)5,8,-10,14,9 吉村真晴(名古屋ダイハツ)
今大会の模様は卓球レポート8月号(7月20日発売)に掲載
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