<21歳以下男子シングルス決勝>
張本智和(JOCエリートアカデミー)1,6,11 三部航平(専修大)
21歳以下男子シングルスの決勝は張本対三部の日本選手同士による対戦となった。張本は今大会、第1シードの何鈞傑(香港)をはじめ、ジュニアチャンピオンの木造勇人(愛工大名電高)、カルデラーノ(ブラジル)といった強敵を連破して決勝へと駒を進めた。対する三部は吉村和弘(愛知工業大)や龍崎東寅(JOCエリートアカデミー/帝京)、村松雄斗(東京アート)と、日本選手を連破して決勝の舞台へと勝ち進んだ。
両者による決勝は見応えのある一戦が予想されたが、第1ゲームの序盤から張本がエンジン全開のプレーで三部を圧倒する。決勝という舞台に固さが見られる三部に対して、張本は得意のバックハンドドライブや回転量の多いツッツキでミスを誘うなど、7-0と大きくリード。三部もバック対バックで対抗しようとするが、打球点が早い上に、威力十分の張本のバックハンドドライブを受け止め切ることができず、11-1で張本がゲームを先制した。
これで勢いに乗った張本は第2ゲームも主導権を握った。三部のバック側深くへのツッツキからループドライブを打たせたところをカウンタードライブで得点するなど、自身の持ち味を存分に発揮してリードを広げる。三部も張本の高速プレーを止めようとするが、勢いづいた12歳を止めることができず。第2ゲームも11-6で張本がゲームを奪い、優勝に王手をかけた。
第3ゲームは三部が意地を見せてジュースに持ち込んだが、張本が気力を振り絞り、渾身のプレーで勝利。勝利の瞬間は雄叫びをあげ、喜びを爆発させた。試合後のインタビューでは「エリートアカデミーに入って練習量が増えたことが成長につながっている」と語った。ワールドツアー史上最年少記録となる12歳での優勝を果たし、大会を終えた張本。歴史を次々と塗り替える12歳のこれからの戦いにさらに注目が集まる。
今大会の模様は卓球レポート8月号(7月20日発売)に掲載
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