大会2日目は男女団体の第2ステージが行われ、日本男子はチェコと対戦。苦しみながらも白星スタートを切った。
松山は勝負どころで打ち勝って貴重な勝利を挙げた
最年少とは思えない貫禄のプレーで張本が勝利を決めた
中国の徐瑛彬、馬龍2世を目指す?
<男子団体第2ステージグループE第1試合>
日本 3-2 チェコ
木造 9,5,-10,-10,-8 クロス○
○張本 6,4,-8,8 ポランスキー
○松山 -8,7,-13,7,8 マルティンコ
木造 -6,-8,5,-3 ポランスキー○
○張本 5,7,5 クロス
チェコもルーマニアも楽な相手ではないという田㔟監督の言葉通り、日本男子の初戦は厳しい戦いとなった。
トップで木造が回転量の多いループドライブからの展開で主導権を握り、2対0とリード。しかし、ここから相手の思い切りのよいバックハンドに先手を取られると、流れを取り戻せずに2つのジュースをものにできず、逆転を許した。
2番は、張本が初出場ながら序盤からガッツあふれるプレーでエースのポランスキーを撃破。攻守の切り替えが冴え、今大会のランキング1位らしい落ち着いたプレーを見せた。
3番の松山は1対1から第3ゲームのジュースを落とす苦しい展開ながら、得意の打ち合いで勝負して接戦をものにした。
4番は、木造がトップでの敗戦を引きずったか、ポランスキーの威力のあるボールに押されて本来の前陣両ハンド攻撃が見られなかった。
ラストは負けられない張本がラブオールから声を挙げて気迫のこもったプレーを見せ、強烈なバックハンドで先手を取ってストレート勝ちを収め、日本の勝利を決めた。
■田㔟邦史ジュニア男子監督
これが選手権大会の怖さかなというのがひとつです。昨日からチェコとルーマニアは結構強いということで、選手にも細心の注意を促していたのでそれがよかったのかなと思います。よく3番の松山が頑張ってくれました。
松山はフォアハンドで攻めていくのが特長ですが、2-2の5-1でリードしてチェンジコートした後に、バックハンドを多用していたので、ボールを拾いに来たときに先にフォアハンドで攻めていけということをそのときに話しました。最後は全部フォアハンドで攻撃していけたので勝てました。松山は初の大会だったので守りに入ったのかなと思います。終わってからも、自分の特長を生かしなさいということは伝えました。
トップは木造が3-0で勝っていれば、チームも3対0で勝っていたのかなという風に思いますが、彼のループドライブからの展開で守備的になってしまうという悪いくせが出てしまったと思います。
張本は世界ランキングも一番高いですし、これくらいやってくれるとは期待していました。サービスレシーブさえしっかりして、守りに入らなかったら問題ないかと考えていますが、油断はできませんので、注意しています。
ルーマニアは強い選手が2人いるので、気を引き締めて行こうと思います。まずはひとつずつですね。
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