大会2日目は男女団体の第3ステージ(決勝トーナメント)が行われ、日本男子は朝鮮民主主義人民共和国と対戦し、3対0で勝利。準決勝進出を決めた。
張本は序盤からギア全開でプレー
木造は打球点の早いバックハンドドライブでエースを奪った
木造、難局を乗り越え復活の決勝点
<男子団体決勝トーナメント準々決勝>
日本 3-0 朝鮮民主主義人民共和国
○松山 11,-8,6,-4,8 ハム・ユソン
○張本 7,10,6 キム・ソングン
○木造 5,8,12 キム・ソンイル
張本 - ハム・ユソン
松山 - キム・ソングン
日本はグループリーグ首位通過の立役者となった松山を、ルーマニア戦に引き続き2点起用。ルーマニア戦で控えに回っていた木造を再びコートに立たせた。
トップの松山は攻撃的な両ハンドで、体格がよくフォアハンドの強い右シェーク攻撃型のハム・ユソンとまたも競り合いとなるが、勝負どころでも臆さず攻めて先制点を勝ち取り、日本に流れを引き寄せた。
ルーマニア戦では準備不足との指摘を田㔟監督から受けていた張本は、早い段階からアップを初め、試合でも好スタートを切った。パワフルな右ペン裏面攻撃型のキム・ソングンを相手に前陣でワイドに攻める張本らしいプレーでストレート勝ち。
昨日の敗戦を引きずっていないかが懸念された木造だが、持ち前の前陣両ハンドで、守備力の高いキム・ソンイルから連続攻撃で2ゲームを連取。第3ゲームはゲームポイントを奪われたところから、集中力の高いプレーで追いつき、鋭いバックハンドで相手のフォア側を攻めて決勝点を挙げた。
準決勝、決勝と木造の活躍なしに勝ち進むことは難しいことが想定されていただけに、インターハイ王者が立ち直ってくれたことは日本チームにとっては優勝への好材料となるだろう。
■田㔟邦史男子ジュニア監督
今の試合は木造を褒めてあげようと思います。2対0、10-10、昨日の負けた試合と同じ状況で、そこから1本リードして、木造がサービスを持ったときに僕もタイムアウトを取ろうかと思いましたが、自力で突破して欲しいという思いがあったので、タイムアウトは取りませんでした。そこを突破できたので、これから大いに暴れてくれるんじゃないかと期待しています。
松山が昨日いい流れをつくってくれて、彼自身すごいいい状態なので2点使いして、3番で必ず木造を勝たせて、彼の世界ジュニアをスタートさせてあげたいと考えていました。
松山は3対2で勝つのが好きなのかわからないですが(笑)、今回は1番でよくチームの流れをつくってくれたんじゃないかと思いますし、よく頑張ってくれています。初出場のこの場所で自分のプレーができていますし、この4試合で非常に成長してるんじゃないかと思います。
張本は2番だったので、1番の1ゲーム目が終わったところで準備に行けと伝えてあったので、最高の準備があったからこそ、あの立ち上がりのよさがあったんじゃないかと思います。
次は中華台北ですが、今までのデータもあるので、頭の中ではオーダーを決めていますが、それでいいかどうかコーチ陣と話をして最終的には判断します。
■木造勇人選手
3ゲーム目は初戦の2対0からの逆転負けがちょっと頭をよぎりましたが、ここで乗り切らないといつ乗り切るんだと思って、ここで3対0で勝つしかないという思いでやりました。
昨日の試合は忘れたくても忘れられなくて、試合に入る前は本当に緊張していて不安しかなかったんですが、3対0で簡単に勝つことができたので、次からはもっと楽にできるんじゃないかと思っています。昨日は恥をかいたので、今日は取り返すしかないです!
<男子団体決勝トーナメント準々決勝>
日本 3-0 朝鮮民主主義人民共和国
中華台北 3-0 フランス
韓国 3-0 ルーマニア
中国 3-0 ベルギー
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