平成28年12月3~4日、日本リーグプレーオフ「JTTLファイナル4」がエスフォルタアリーナ八王子(東京)で開催された。日本リーグ(前期/後期)の男女総合成績上位の4チームずつが内閣総理大臣杯をかけて争った。
【男子】 協和発酵キリン、悲願の初優勝!!
10年連続の同一カードとなった決勝戦。両チームのオーダーは、前日、男子A(準決勝)で対戦したときと全く同じになり、真っ向勝負となった。トップは平野対大矢。回転量の多いバックハンドドライブとフォアハンドのカウンター攻撃でたたみかける大矢に対し平野は足を使って両ハンドドライブで果敢に狙っていく。激しい打ち合いは最後まで攻めた平野が勝利し協和発酵キリンが先制。
2番は上田対張。上田のキレのある両ハンドドライブで攻め立てれば張が鉄壁のブロックで応戦。両者1歩もゆずらず最終ゲームの末、張が勝利を決めてタイに戻した。
勝負の3番ダブルスは松平/上田対張/高木和。最終ゲーム6-2と張/高木和がリードしたがここから粘り強く攻め続けた松平/上田が徐々にばん回し、ゲームオールジュースで勝利。協和発酵キリンが優勝に王手をかけた。
そして4番で松平が威力のあるフォアハンドドライブで粘る塩野のカットを打ち抜き勝利。その瞬間、協和発酵キリンの初優勝が決まった。
悲願の初優勝を目指す協和発酵キリンと10連覇を目指す東京アート。両チームとも技術、戦術、精神を尽くした決勝戦にふさわしい好ゲームだった。
【女子】 日本生命、3年ぶりの優勝!!
女子決勝は3年ぶりの優勝を目指す日本生命と、総合2位の中国電力を破り、決勝進出を果たしたサンリツの対戦となった。
トップは常晨晨対平。コートのサイドを切るワイドな両ハンド攻撃で常晨晨が主導権を握り、平に的を絞らせずストレートで勝利して日本生命が先制。
2番は石垣が粘りのカットと積極的な攻撃を織り交ぜて粘る森薗に勝利。日本生命が優勝に王手をかける。
3番ダブルスは、田代/前田対平/松本。あとがないサンリツは平/松本が息のあった連係を見せて勝利し、サンリツが1点を返す。
4番は森対天野。天野の速攻と森のパワー攻撃で両者譲らず試合は最終ゲームへ。日本リーグ特別ルールにより6-6から始まる最終ゲームは、森が一気にスパートをかけて勝負を決めた。
なお、大会の記録は日本卓球リーグのホームページに掲載されています。
日本卓球リーグ:http://www.jttl.gr.jp
今大会の模様は卓球レポート2016年2月号(1/20発売)に掲載されます。