第1~3シードの平野、伊藤、早田ら日本勢がトーナメントの序盤で姿を消す中、ベスト4入りを果たした加藤も準決勝で敗れ、決勝は石洵瑶(中国)と麦子詠(香港)との争いとなった。団体での優勝を初めて逃した中国も次々に敗れ、このタイトルだけは譲りたくなかったのが女子シングルスだ。中国からただ1人勝ち残った石洵瑶は、香港の麦子詠と対戦し、ストレートで退けて中国の意地を見せた。
<女子シングルス決勝>
石洵瑶(中国) 2,10,11,3 麦子詠(香港)
女子決勝は3回戦で平野美宇、準決勝で加藤美優ら日本勢を倒した、パワーのある両ハンドドライブの石洵瑶と両ハンドの高い安定感で勝ち上がってきた麦子詠との対戦となった。
序盤から石洵瑶のパワーに圧倒された麦子詠の得意の前陣両ハンドにもミスが出て石洵瑶が先制。気を取り直した麦子詠は、粘り強く石洵瑶のバック側にボールを集めるなどして、食い下がり第2ゲームを落とすも10-12と互角の展開に。しかし、続く第3ゲームも石洵瑶がジュースで制すると、麦子詠は集中力が切れたか、ミスが増え始め、石洵瑶はパワーボールをワイドに決めて優勝を決めた。
今大会、中国のタイトルはアジアカデット王者の石洵瑶の女子シングルス1つのみ。ベストメンバーで臨んだ大会ではないとはいえ、不本意な結果だろう。
■石洵瑶選手
中国が今大会で初めてのメダルを獲れたことにはすごく興奮しています。でも、もっと多くの金メダルを取れなかったことは少し残念です。たぶん私たちは国際大会への出場経験が少なく経験不足なのだと思います。
決勝は結果だけ見れば簡単に勝ったように見えるかもしれませんが、2ゲーム目と3ゲーム目は点差もなく、相手もとても強かったです。
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