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全日本卓球2017 男子シングルス準決勝 水谷が平野を破り、11年連続で決勝の舞台へ

男子シングルス準決勝の第1試合は11年連続の決勝進出を狙う水谷(beacon.LAB)と平野(協和発酵キリン)が対戦。水谷が平野の攻勢に苦しみながらも4対2で勝利を収め、決勝の舞台へと勝ち上がった。
 

<男子シングルス準決勝>
水谷(beacon.LAB) 9-11,3-11,11-7,11-8,11-6,13-11 平野(協和発酵キリン)

 9度目の優勝を狙う水谷は明治大学時代の後輩の平野と対戦。試合は立ち上がりから果敢な攻めを見せる平野がリードする。終盤、水谷が7-9からサービスエースを奪うなど追いついたものの最後は平野のサービスに対してレシーブミスで失点し、9-11でこのゲームを落とした。
 第2ゲームも平野の勢いは止まらない。水谷のサービスに対して積極的にフリックで強打して得点すると、ラリーでは卓球台から下がらずに前陣でカウンターを決めるなど、攻めの姿勢を崩さずに水谷を突き放す。一方の水谷は相手のサービスに苦しんで試合のペースをつかめず、3-11でゲームを落とした。
 厳しい展開の水谷は第3ゲームもリードを許し、1-4の場面でタイムアウトをとる。すると、タイムアウト後から少しずつ流れが変わる。それまでバックサイドへの強打に対してミスが目立った水谷だが、徐々に対応し始めてラリーを優位に進める。また、ここまで前陣で驚異的なカウンターを決めてきた平野にもミスが出るなど、5-6とリードされたところから水谷が5連続得点で逆転。平野のサービスにも厳しいストップが決まりだすなど、レシーブでも流れをつくり11-7でゲームを奪い返した。
 続く第4ゲームは序盤で平野が2-5とリードするが、水谷がサービスからの展開で得点を重ねて7-5と逆転。バックサイドへの強打に対しては少し距離をとって対応するなど、ラリーで優位に立つケースが増えて11-8でゲームカウントを2対2とした。
 第5ゲームは平野が前陣で水谷のフォアサイドを突いて得点するなどリードをしたが、水谷の厳しいレシーブに対してミスが重なるなど、序盤のような攻撃をさせてもらえず水谷が11-6で奪い、勝利に王手をかけた。
 これで水谷に流れが傾くかに見えたが、第6ゲームでも平野が粘りを見せる。リードされても食らいつく姿勢を見せてゲームポイントを先に奪った。しかし、土俵際で強さを見せた王者がここから逆転勝ち。球際での強さを見せて13-11で勝利を収めた。一方の平野は敗れはしたものの王者を倒すという気迫を前面に出したプレーで水谷を追いつめる好プレーを見せた。

■平野友樹のコメント
「水谷選手には全部フォアハンドで攻めるのは無理だと思って、途中までバックハンドを思い切り振りました。バックハンドの調子が良かったのですが、最終的には細かいプレーの中でバックサイドを突かれてしまいました。水谷さんは大事な場面でミスが少なくて、リードしていても追いつめられている感じがして、全てに関してすごいの一言です。第6ゲームの終盤は自分が思い切ることができませんでした。良い試合ができただけに悔しいです」

水谷が平野との接戦を制して11年連続の決勝進出
 
苦しい展開が続くも勝負強さを発揮した水谷
 
平野は王者を相手に善戦するも惜敗
 

 

詳しい情報は日本卓球協会ホームページに掲載されています。
日本卓球協会:http:/www.jtta.or.jp
全日本卓球(特設サイト):http://japantabletennis.com/zennihon2017

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