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全日本卓球2017 男子シングルス準決勝 吉村和弘が吉田を破り、初の決勝進出!

男子シングルス準決勝の第2試合は初の決勝進出を狙う吉村(愛知工業大)とベテランの吉田(Global Athlete Project)が対戦。吉村がフルゲームにおよぶ激戦を制して初の決勝進出を果たした。
 

<男子シングルス準決勝>
吉村(愛知工業大) 11-4,8-11,8-11,6-11,11-7,11-7,11-7 吉田(Global Athlete Project)

 笠原、上田(ともに協和発酵キリン)ら、実力者を破って準決勝進出を果たした吉村は7年ぶりの決勝進出を狙う吉田と対戦。吉村は威力のあるバックハンドドライブを軸に第1ゲームを11-4で奪ったが、第2ゲームは後陣からのロビングに対してミスが出るなど8-11でゲームを奪われる。
 第3ゲーム、吉村は7-6とリードをするもサービスが出たところを狙われて失点するなど、勝負どころで細かい技術にミスが出て。8-11で2ゲームを落とした。続く第4ゲームも吉田のペースで試合は進む。吉田は多彩なサービスで吉村のレシーブミスを誘って試合の流れをつかむと、甘い返球に対してはすかさずフォアハンド強打を決めるなど、ゲームを支配して11-6で勝利に王手をかけた。
 このままでは終われない吉村は第5、第6ゲームを取り返す。吉村はチキータからの展開でラリーを優位に進めるケースが増える。いずれのゲームも終盤までは接戦となったが、勝負どころでチキータで吉田のフォアサイドを打ち抜くなど、威力のあるバックハンドで得点を重ね、最終ゲームへと持ち込んだ。
 迎えた最終ゲームは吉村がサービス・レシーブで優位に立つ。一方の吉田はレシーブでミスが重なるなど、終盤までリードを許す。さらに5-7とリードされた場面で2本連続でサービスミス。2本目のサービスはそれまでとは異なるサービスを出そうとしており、迷いがみられたか。これで9-5とリードした吉村は、最後まで集中力を切らさず、最後は得意のバックハンドドライブを吉田のバックサイドに打ち抜いて11-7で勝利。平成25年度全日本ジュニアチャンピオンが3年のときを経て、男子シングルスの決勝へと勝ち進んだ。兄・吉村真晴に続いて水谷隼への挑戦権をつかんだ吉村がどのようなプレーを見せるのか。決勝の戦いに注目だ。
 一方の吉田は後陣からのロビングで得点するなど、老かいなプレーを見せたが、最後はサービス・レシーブが乱れて敗戦。しかし、今もなおその実力が健在であることを示した吉田。若手が成長する一方でベテランでも全日本を勝ち抜くことができることを証明した。

■吉田海偉のコメント
「あとちょっとというのが一番難しいですね。甘さが出てしまったかなと思います。今大会8試合やってきて、体力的にも落ちてきていましたね。自分はオールフォアの卓球なので、体力的にも厳しいですが、それが好きなのでこれからも貫いていきたいですね。準決勝の舞台はとても好きですし、楽しかったです。野球のイチロー選手がいるように年齢は関係ないので、これからももっとフィジカル、技術を鍛えてまたこの舞台に戻ってきたいです」

吉村和弘が吉田を破って初の決勝進出!
 
吉村はバックハンドの強打で試合を優位に進めた
 
吉田は3対1とゲームをリードするも、7年ぶりの決勝進出はならず
 

 

詳しい情報は日本卓球協会ホームページに掲載されています。
日本卓球協会:http:/www.jtta.or.jp
全日本卓球(特設サイト):http://japantabletennis.com/zennihon2017

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全日本選手権大会の特集は卓球レポート3月号(2月20日発売号)に掲載します。

 

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