第18回全国中学選抜大会が山形県総合運動公園体育館(山形県)で開催された。1年生と2年生で戦う春の選抜大会はフレッシュで随所に好プレーが見られた。
【男子団体】重圧を跳ね返す力!! 愛工大附属中が5連覇を達成!!
愛工大附属中が見事5連覇を達成した。優勝候補筆頭としての重圧を感じながら選手たちは力を発揮して勝利をつかんだ。特に決勝戦の明豊中との一戦は苦しかった。
真田監督も「決勝が一番苦しかったです。1番の小林の第2ゲーム終盤の苦しい場面の競り合いを制してなければ、2番の曽根も各ゲームとも終盤までシーソーゲームのようにもつれる展開で気持ちの強さで乗りきらなければ…展開は変わっていたかもしれません。場面1つ1つでポイントがありました。」とコメント。結果選手たちはその苦しい場面を強い気持ちで戦い勝利をつかんだ。
2位は明豊中。どの選手も良く動き攻守のバランスが良かった。準決勝の明徳義塾戦の接戦をチーム一丸で勝利に向かって戦った。
【女子学校対抗】横浜隼人が涙の初優勝!!
女子決勝は昨年と同じ昇陽と横浜隼人との対戦となった。
接戦が予想された試合内容は1番と2番の勝敗がキーポイントとなった。
トップ番は村上と新井。試合は村上のバックハンドドライブが良く決まりリードを広げる。そして村上がゲームカウント2-1の第4ゲーム10-6とあと1本で勝利の場面でタイムアウト。しかしここで新井が驚異の挽回。追い詰められて逆に作戦を絞って戦うことができた。一気に6連続ポイントで逆転。最終ゲームも勝利し横浜隼人が先制。
2番は杉田と遠山。力強い両ハンドドライブで攻める杉田に対しサウスポーの両ハンド攻撃で応戦する遠山。遠山の独特の打球リズムは予測が難しく得点を重ねていく。杉田も粘り見せるが最後はジュースで遠山が勝利し横浜隼人が2-0と優勝に王手をかけた。そして勢いに乗り3番ダブルスも勝利をつかみ、悲願の初優勝をはたした。
大越監督は「初めての全国優勝なので率直にうれしいです。準決勝、決勝戦は苦しい試合でした。決勝では前半で1年生が思い切り戦って後半の2年生につなげようと思っていました。これまで隼人は準優勝やベスト4が最高だったのが先の全日本のジュニア女子で先輩の笹尾が優勝しました。それが「全国優勝は辿りつくところなんだ」と中学生たちも感じることができたことが本当に大きいです。なので1月から3月までの練習も充実していました。」とコメント。優勝への熱い思いが実を結んだうれしい初優勝だった。
2位の昇陽は連覇を狙い順調に勝ち進んできたが決勝で惜しくも敗れた。夏の挽回に期待したい。
好試合がたくさんあり選手たちの熱いプレーが多かった今大会。その中で1年生と2年生のみの選抜大会はチームのオーダーも勝敗に大きく影響を与えると感じた。
今大会の模様は卓球レポート5月号(4月20日発売)に掲載されます。