世界卓球2017デュッセルドルフでは、全日本チャンピオンの座に2度輝き、日本代表としても活躍した梅村礼がその鋭い目で見た世界卓球を語る。ここでは、女子シングルス1回戦の話を聞いた。
<女子シングルス1回戦>
石川 2,7,2,8 クマハラ(ブラジル)
石川選手は昨日から試合を重ねてきたので、卓球台の感覚や会場に慣れていて、盤石のプレーを見せてくれました。いい感じでシングルスのスタートを切れたと思います。昨日のダブルスでは距離感が合わずにミスをする場面もありましたが、今日は安心して見ていることができました。次戦以降にも期待したいですね。
平野 8,2,4,1 オショナイケ(ナイジェリア)
相手との実力差があったということもありますが、昨日のダブルスのときよりも固さがとれていました。昨日はラケットを振り切れていないことが多かったのですが、今日の試合では攻めるところは思い切って攻めることができていたと思います。シングルスの初戦としては問題なくプレーできていたといえるでしょう。
伊藤 11,-10,8,-8,-6,8,6 グイ・リン(ブラジル)
伊藤選手はシングルスの初戦ということで固さが見えました。最後は勝つことができましたが、コースを変えるなど、レシーブにバリエーションが必要でした。相手は頻繁にバック側に回り込んでフォアハンドを打つの選手だったので、バックにボールを集めるだけではなく。フォアサイドに深くツッツキをしたり、フォア前にストップするなどのバリエーションが必要でした。また、台との距離感がとれていないのに無理に打ってミスをするケースが多く見られました。6ゲーム目以降はその点が修正できていて、サービスからの展開も良かったので逃げ切ることができました。
それから、アグレッシブに攻めていくのが彼女の特徴ですが、うまく噛み合うまでに自分の良さを出しつつミスをした部分を修正していくというところを今後の試合で改善して行くことが上位進出に必要となるでしょう。
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今大会の模様は卓球レポート7月号(6月20日発売)に掲載
公益財団法人日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp
世界卓球2017デュッセルドルフ/公式サイト(英語):http://www.wttc2017.com/en.html
国際卓球連盟(ITTF)世界卓球2017デュッセルドルフ(英語):
http://www.ittf.com/tournament/2705/world-table-tennis-championships/