女子シングルス準々決勝では平野が馮天薇(シンガポール)をストレートで破り準決勝に進出。日本女子に48年ぶりのシングルスでのメダルをもたらした。
<女子シングルス準々決勝>
平野 5,2,16,5 馮天薇(シンガポール)
朱雨玲(中国) 15,-8,9,-10,7,4 陳夢(中国)
女子シングルス準々決勝で平野は馮天薇と対戦。第1ゲーム、平野は前陣でのラリー戦で馮天薇に打ち勝つ場面が多く見られ、上回るプレーを見せて11-5で先制点を挙げた。続く第2ゲームはバック対バックの展開で馮天薇を圧倒。軌道の低いバックハンドドライブを打ち込み、11-2でゲームを奪った。
第3ゲーム、馮天薇が平野のドライブに対して距離を取ってブロックでコースを突く戦術で前半リードする。平野は2-6とリードをされる展開が続いたが、馮天薇のフォアサイドを突く攻撃が冴えて5連続得点で逆転。その後は一進一退の攻防が続き、ジュースにもつれこんだ。互いに譲らない展開が続く中、平野は17-16から、馮天薇のバック側へロングサービスを出してミスを誘い、このゲームを奪う。勝負の分かれ目となった第3ゲームを制した平野は第4ゲームも自分のペースで試合を進め11-5で勝利。
この結果、平野は女子シングルスでは1969年ミュンヘン大会の小和田敏子、濱田美穂以来、48年ぶりのメダル獲得を確定させた。アジア選手権大会での優勝を1カ月。平野が今度は世界卓球の場で快挙を達成した。
平野のほか、朱雨玲が4強入り。朱雨玲は陳夢との同士打ちを制して準決勝に進出。激しいラリー戦が繰り広げられたが、要所を締めて勝ち進んだ。
■平野美宇のコメント
「第3ゲームはメダルを意識しました。このゲームをとったら有利と思いすぎて、決め切ることができなかったのですが、攻めの気持ちを忘れずに頑張ってとることができて良かったです。馮天薇選手にはここ最近勝っているので対策をしてくるとは思っていて、そこに注意すれば、後は自分の卓球をすれば勝てると思っていました。17-16の場面ではサービスが出ることは恐れずにいった結果、うまくいったので良かったです。」
今大会の模様は卓球レポート7月号(6月20日発売)に掲載
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世界卓球2017デュッセルドルフ/公式サイト(英語):http://www.wttc2017.com/en.html
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