男子シングルス4回戦には、今大会快進撃を続ける張本が登場。ピステイ(スロバキア)をゲームカウント4対0で破り、ベスト8進出を果たした。
<男子シングルス4回戦>
張本 10,8,9,-9,9 ピステイ(スロバキア)
樊振東(中国) 11,-13,7,3,-9,3 フィルス(ドイツ)
張本は1回戦で鄭榮植を破るなど、ノーシードから勝ち上がってきたピステイ(スロバキア)と対戦。第1ゲームはピステイの豪快なプレーにタイミングが合わない場面が見られた。それでもバック対バックで打ち勝つなど、張本は10-9とゲームポイントを奪った。その後、相手に追いつかれたものの、相手の攻撃をブロックでしのいで得点するし、12-10で第1ゲームを先制。第2ゲームは終盤まで接戦となるが、前陣で高速ラリーから得点を挙げ、10-8とゲームポイントを奪うと、最後はロングサービスで得点。2ゲームを連取した。
第3ゲームは0-2の場面でピステイがこの日、2度目のフォルトを取られる。いら立ちを見せ、プレーにも粗さが見えるピステイに対して、張本は気持ちを切らすことなく丁寧な台上プレーとバック対バックの展開でゲームをリード。最後はチキータから相手のオープンになったフォアサイドへフォアハンドドライブを打ち抜いて得点。11-9で3ゲームを連取した。
第4ゲーム、張本は9-5とリードし、勝利に近づいたがここから張本のリズムが乱れる。サービス・レシーブ、ドライブにミスが出て6連続失点を喫して9-11で1ゲームを返された。
嫌な展開となったが第5ゲームは序盤から4連続得点を挙げるなど、リードした張本。終盤はピステイにリズムを崩されかけたが、最後はしっかりと攻め抜いて11-9で勝利。精神的にタフな試合を制して、初出場ながらベスト8進出。
このほか、樊振東はカット主戦型のフィルス(ドイツ)に苦戦する場面も見られたが、勝利してベスト8入り。優勝候補の一角として順当に勝ち上がった。
■張本智和のコメント
「水谷さんに勝ったときが100パーセントだとすると、今日は50~60パーセントくらいのできでした。バックはよかったのですが、フォアハンドの簡単なミスが多くて、相手がもう少し強かったら負けていたと思います。水谷さんに勝ってベスト8に入らないといけないと思っていたのでひと安心しました。相手は初めての対戦で、映像を見て研究をしましたが、予想をしないことをやってきて、やりづらい選手でした。準々決勝は今までと変わらず1試合でも多く勝てるように、もっと攻めて自分らしいプレーをしたいと思います」
今大会の模様は卓球レポート7月号(6月20日発売)に掲載
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世界卓球2017デュッセルドルフ/公式サイト(英語):http://www.wttc2017.com/en.html
国際卓球連盟(ITTF)世界卓球2017デュッセルドルフ(英語):
http://www.ittf.com/tournament/2705/world-table-tennis-championships/