男子シングルス4回戦には丹羽が登場。地元・ドイツのオフチャロフをフルゲームの死闘の末に破り、準々決勝進出を果たした。
<男子シングルス4回戦>
丹羽 -11,9,-11,10,5,-9,9 オフチャロフ(ドイツ)
初のベスト8進出を狙う丹羽はオフチャロフと対戦。第1ゲーム、丹羽はバックサイドのボールに対して押し込むようなバックハンドで攻めてオフチャロフのミスを誘う。9-5とリードを奪った丹羽だったが、ここからオフチャロフのしゃがみ込みサービスに対して、レシーブミスが続いて点差を縮められると、10-8から、再びオフチャロフのサービスの展開から得点を許して追いつかれた。最後は甘くなったサービスをオフチャロフにチキータされて先制を許した。
続く第2ゲームは出足でチャンスボールをミスするなど、リードを許した丹羽だが、オフチャロフのドライブをカウンターで決めるなど、徐々に相手のボールにタイミングが合いだして9-9と追いつくと、サービスからの展開で連続得点を挙げて11-9でこのゲームを奪った。
第3ゲームは両者ともにレシーブからの展開で得点が増える。ゲーム終盤まで接戦が続き、ジュースにもつれたが、オフチャロフの強烈なバックハンドドライブを止めることができず11-13でこのゲームを落とした。丹羽はオフチャロフのドライブに対して前陣でカウンターを決めるなど、徐々にらしさが出てきたが、勝負どころでオフチャロフに先手を奪われた。
第4ゲームも一進一退の攻防が続く。丹羽はオフチャロフにサービスから決められる展開が続いてリードを許したが、9-10からオフチャロフのドライブに対して驚異的な反応でブロックして同点に追いつくと、最後は丹羽のサービスに対してオフチャロフがチキータレシーブをミス。12-10でゲームを取り返した。
接戦を制した丹羽は第5ゲームの序盤からその勢いのままにリードを広げる。3球目で回り込みフォアハンドドライブを決めるなど、ラリーの早い段階でオフチャロフを攻め立てる展開が続いた。中盤以降はオフチャロフにミスが目立つなど、一気に点差を広げて11-5でゲームを奪った。
準々決勝進出へあと1ゲームと迫った丹羽だが、第6ゲームは再び互角の展開となる。終盤まで点差が離れないシーソーゲームとなったが、9-9からオフチャロフが丹羽のサービスをチキータで得点してゲームポイントを握ると、続くラリーでは、丹羽のフォアハンドドライブに対してオフチャロフが前陣でカウンターを決めて得点。勝負の行方は最終ゲームへと持ち越された。
最終ゲームは、前半で丹羽がサービスからフォアハンドドライブで得点するなど、5-2とリードを広げた。しかし、オフチャロフも簡単には離されない。丹羽のフォアサイドを厳しく突いて得点するなど、5-5と追いつく。追いつかれた丹羽だが、厳しいサービス・レシーブでラリーの先手を奪い、9-5とリード。最後は10-9まで迫られたが、バック対バックのラリーを制して11-9で勝利。厳しい戦いを制して初の準々決勝進出を果たした。
今大会の模様は卓球レポート7月号(6月20日発売)に掲載
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世界卓球2017デュッセルドルフ/公式サイト(英語):http://www.wttc2017.com/en.html
国際卓球連盟(ITTF)世界卓球2017デュッセルドルフ(英語):
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