男子シングルス準決勝は樊振東(中国)が李尚洙(韓国)をゲームカウント4対0で破り、初の決勝進出を果たした。
<男子シングルス準決勝>
樊振東(中国) 6,9,6,1 李尚洙(韓国)
準々決勝で丹羽を破った樊振東と張継科(中国)、サムソノフ(ベラルーシ)、黄鎮廷(香港)と格上を連破して準決勝に進んだ李尚洙の戦いは、樊振東が第1ゲームの中盤から得意のチキータで李尚洙をリード。ストップの展開から李尚洙がかけたループドライブに対してはフォアハンドで確実にカウンターするなど、威力、精度ともにハイレベルなプレーを見せる樊振東が11-6でゲームを先制した。李尚洙は第1ゲームを奪って試合を優位に進めたいところだったが、樊振東の台上技術、ラリー戦での強さの前にリードすることができなかった。
第2ゲーム、李尚洙はロングサービスの展開から樊振東が得意とするバック対バックの展開で打ち勝つ場面が見られ、樊振東に迫る。バックハンドで樊振東にストレートに振られる場面もあったが、台から下がりながらも力のあるフォアハンドドライブを決めるなど、終盤まで樊振東にしっかりとついていく。しかし、9-9のラリーでは李尚洙が樊振東のフォアサイドを突いたバックハンドに対して樊振東が飛びつきながらフォアハンドドライブで得点。続くラリーでは李尚洙のレシーブミスを誘い、11-9で樊振東が第2ゲームを制した。
第3ゲーム、2ゲームを連取した樊振東はプレーに余裕が見られる。一方の李尚洙はフォアハンドドライブにミスが出始め、精彩を欠く。樊振東は先手を奪ったラリーでは強烈な両ハンドドライブを李尚洙に打ち込んで得点。李尚洙に先手をとられたラリーでも相手の強打に対してコースを突いたブロックで対応し、得点を挙げた。最後まで樊振東がリードを保ち続け、11-5でゲームを奪った。
第4ゲームは樊振東が李尚洙を圧倒。李尚洙のフォアサイドへの揺さぶりに対して前陣でカウンターして得点すると、バック対バックでも李尚洙のボールに対応するなど10連続得点。11-1で4ゲームを連取し、初の決勝進出を果たした。
今大会の模様は卓球レポート7月号(6月20日発売)に掲載
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