女子ダブルス決勝は丁寧/劉詩雯(中国)が陳夢/朱雨玲(中国)をゲームオールの末に破って初優勝。大会最後の種目で激戦を制して頂点に立った。
<女子ダブルス決勝>
丁寧/劉詩雯(中国) -9,8,-11,8,6,-6,9 陳夢/朱雨玲(中国)
第1ゲーム、丁寧/劉詩雯は、ラリーの中で劉詩雯が回転量の多いドライブを打って得点するなど、リードしてゲームを進める。しかし、終盤にサービスが長くなったところを強打されてリードを許すと、最後は ハイレベルなラリー戦が繰り広げられるが、丁寧が相手ペアの緩いドライブに対してミス。9-11でゲームを先制された。
第2ゲームは終盤まで点差が離れない展開が続くが、7-7から丁寧/劉詩雯ペアが、相手ペアの両サイドに的確に打ち分けて得点を重ねる。朱雨玲、陳夢それぞれのフォアサイドを突く攻撃で相手のミスを誘い、11-8でゲームを取り返した
第3ゲームも一進一退の攻防が続く。丁寧/劉詩雯は9-10と先にゲームポイントを奪われたところから追いついたが、11-11のラリーで丁寧のサービスが長くなったところを強打されて、ゲームポイントを奪われると、最後はラリー戦で陳夢/朱雨玲を左右に揺さぶるも丁寧がドライブミス。11-13でゲームを落とした。
第4ゲームは丁寧/劉詩雯が相手ペアのミドル付近を狙った攻撃からチャンスをつくる形が目立つ。ラリーの中で相手の体をめがけてドライブを「打ち込んで得点を重ねた。10-8からはバック前のストップが甘くなったところを劉詩雯がバックハンド強打で得点。ゲームカウントを2対2のタイに戻した。
続く第5ゲームも丁寧/劉詩雯が相手ペアのミドルを突くプレーからゲームを優位に進める。特に丁寧が陳夢に対して厳しいボールを送ったところからチャンスをつくり出す形が光り、11-6でこのゲームを奪って優勝に王手をかけた。
しかし、第6ゲームは陳夢/朱雨玲が出足からリードを広げる。相手のサービスに対して台上で積極的にフリックを決めるなど、後がない中で果敢なプレーを見せた。一方の丁寧/劉詩雯は、台上技術が乱れてラリーの先手を奪うことができず、6-11でゲームを落とし、勝負の行方は最終ゲームへと持ち込まれた。
最終ゲームは互いに点をとりあい、8-8で終盤を迎える。ここから丁寧/劉詩雯は、大きなラリー戦で丁寧が力強いフォアハンドドライブを決めるなど連続得点でマッチポイントを握る。一方の陳夢/朱雨玲は追い込まれながらも次のラリー戦を制す。10-9で迎えたラリーでは、丁寧/劉詩雯が前陣で強打を打ち込んで得点。ゲームオールの激闘を制して優勝を決めた。
今大会の模様は卓球レポート7月号(6月20日発売)に掲載
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世界卓球2017デュッセルドルフ/公式サイト(英語):http://www.wttc2017.com/en.html
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