第36回全日本クラブ選手権大会が7月14~17日に広島県立総合体育館(広島)で開催され、小中学生からシニア選手まで、各都道府県で予選を勝ち抜いたクラブチームが日本一をかけてハイレベルな戦いを繰り広げた。
【男子一般1部】
男子一般1部は、リトルキングスA(神奈川)が初優勝を飾った。リトルキングスは準決勝でY.Y LINK(岡山)との接戦を制して勝ち進んだ。T.O.M&卓球三昧(東京)との決勝では1番の中村祥吾、2番の三田村がともにフルゲームの激闘を制すると、最後はダブルスの中村祥吾、中村謙吾の兄弟ペアが締めて栄冠をつかんだ。2位のT.O.M&卓球三昧は、準々決勝で昨年優勝のTTC浦和・土合(埼玉)を破って、ファイナルへと勝ち上がったが、決勝では1番、2番ともに接戦を落として2年ぶりの優勝には一歩届かなかった。ベスト4には加山兵伍を擁するシップス神戸TC(兵庫)と横山友一を擁するY.Y LINK(岡山)が入賞した。
【男子一般2部】
男子一般2部は久御山明伸館(京都)が3年ぶりの優勝を果たした。決勝のTTC浦和・土合戦(埼玉)は2対1とすると、4番の原田学がボールタッチの良いプレーで得点を重ねて勝利。チームの優勝を決めた。TTC浦和・土合は接戦の末に惜しくも優勝とはならなかった。ベスト4には日産追浜(神奈川)とT&Tクラブ(東京)が入賞した。
【男子50代の部】
男子50代は東海、華原を軸に勝ち上がった東京KING KONG(東京)が3連覇を達成。2位のゴルベテA(東京)は昨年ベスト4の龍卓会(兵庫)を破って決勝に進出した。ベスト4には九十九(東京)とJFEクラブ(千葉)が入賞した。
【男子60代の部】
男子60代の部は友卓会(東京)が5年ぶりに頂点に立った。決勝は0対2の劣勢をはねのけて逆転勝利で優勝を決めた。2位のサザンクロス(東京)は4連覇中だった清友クラブ(大阪)を破って決勝に進出。ベスト4には西東京クラブ(東京)と卓精会(東京)が入賞した。
【男子小中学生の部】
男子小中学生の部はねや卓球クラブ(岡山)が初優勝。準決勝の接戦を制すると、決勝では4番の横部がゲームオールの戦いに勝利してチームの優勝を決めた。2位の川嶋ジュニア(大阪)は気迫を前面に出した戦いで勝ち進み、昨年のベスト4からワンランクアップ。ベスト4には松山TTS(埼玉)と岸田クラブ(神奈川)が入賞した。
【女子一般の部1部】
女子一般の部1部はMACHIDA BEATS(東京)が初出場初優勝を達成した。準決勝の新日鐵住金名古屋戦(愛知)は5番までもつれる接戦となったが、総合力の高さで乗り切ると、決勝は最優秀選手に選ばれた青木が単複で得点を挙げるなど、3対1で勝利を収めた。2位のフォーネット(愛媛)は3連覇中のMILFLUR(東京)を激戦の末に破って決勝進出を果たした。ベスト4にはMILFLUR(東京)と新日鐵住金名古屋が入賞した。
【女子一般の部2部】
女子一般2部はMD相模が2年ぶりの優勝。準決勝で長吉卓球センター(大阪)との5番勝負で勝利すると、決勝は今福が単複で2点を挙げてチームの優勝を決めた。2位の田阪TTC(京都)は初の決勝進出。原田らを中心に強豪を破り、ファイナルへと進んだ。ベスト4にはスマイル(東京)と長吉卓球センター(大阪)が入賞した。
【女子50代の部】
女子50代の部は初出場の健幸クラブ(東京)が栄冠をつかんだ。健幸クラブは林、加藤らを軸にした戦いで昨年優勝のCOLOR(神奈川)らを破ると、決勝ではみらくる(大阪)に3対2で勝利して頂点に立った。2位のみらくるは昨年のベスト4からワンランクアップ。ベスト4にはCOLORと千代田クラブ(東京)が入った。
【女子60代の部】
女子60代の部は千代田クラブ(東京)が3連覇を達成した。決勝は5番までもつれる接戦となったが、最後はチームの主軸である高橋がゲームオールジュースの試合を制してチームの3連覇を決めた。2位のFAMILY(神奈川)は準々決勝で昨年のベスト4の四季高の原クラブ(奈良)を破るなど、躍進を果たした。ベスト4には淑友クラブ(東京)とこあら~ず(大阪)が入賞した。
【女子小中学生の部】
女子小中学生の部は卓桜会栃木卓球センター(栃木)が栄冠をつかんだ。準決勝ではヴィスポことひら(香川)を5番勝負の末に破って決勝進出を決めると、決勝では3連覇を狙うフェニックス卓球クラブ(福井)を3対1で破り、初優勝を果たした。2位のフェニックス卓球クラブは3連覇を目指したが、惜しくも優勝には届かず。ベスト4にはねや卓球クラブ(岡山)とヴィスポことひらが入賞した。
今大会の模様は卓球レポート9月号(8/20発売)に掲載されます。