大会4日目は男女ダブルスの4回戦~決勝が行われた。女子ダブルスは井/三村(明徳義塾)が笹尾/杉本(横浜隼人)を破り、ダブルスチャンピオンに輝いた。
<女子ダブルスダブルス決勝>
井絢乃/三村優果(明徳義塾) 8,7,-5,9 笹尾明日香/杉本恵(横浜隼人)
団体戦でもペアを組む井/三村は森本/白神(白子)を破って決勝に進出、一方の笹尾/杉本は第1シードで優勝候補筆頭の梅村/塩見(四天王寺)を圧巻の攻撃で破り、決勝へと駒を進めた。
決勝は安定した両ハンドでゲームメークする井/三村と強烈なフォアハンドを軸に戦う笹尾/杉本のプレーに注目が集まった。第1ゲームは井/三村が横浜隼人ペアのフォアハンドを警戒してバックサイドにボールを集める展開からラリーを優位に進めた。横浜隼人ペアはバック対バックの展開の中で得点を奪う場面も見られたが、堅実なプレーの明徳義塾ペアにリードを許す展開が続き、11-8で明徳ペアが先制した。
第2ゲームも明徳義塾ペアが徹底してバックサイドにボールを集める形でリードを広げたが、徐々に対応し始めた横浜隼人が追い上げを見せる。明徳義塾の佐藤監督は8-7と追い上げられたところでタイムアウト。これで落ち着きを取り戻した井/三村は、続くラリーから3連続得点でゲームを奪取。
第3ゲームは優勝へのプレッシャーからか、明徳ペアに弱気なプレーが見られ、1ゲームを奪われた。第4ゲームも消極的なプレーから相手に流れをわたしかけたが、中盤にエッジで得点するなどラッキーな得点でリードを保つと、最後は11-9で勝利。重圧から解放された三村は安堵からか涙を流し、井は両手を高く挙げて喜びを爆発させた。
笹尾/杉本は敗れはしたものの、威力のあるフォアハンドドライブを武器に優勝候補の梅村/塩見を破って決勝に進出したことは特筆に値するだろう。決勝でも第3ゲーム以降は、持ち味の強打で驚異の追い上げを見せたが、明徳ペアにわずかに及ばなかった。
■井絢乃のコメント
「5年間、優果(三村)とダブルスを組んできて、最後のインターハイで良い試合ができて今までやってきたことが出せたと思います。建剛先生や利香先生にも恩返しができたと思うのですごくうれしいです。」
■三村優果のコメント
「絢乃(井)と5年間組んで来て、最後のインターハイで優勝できて良い経験ができたし、良い思い出ができて、支えてくださった方々に感謝の気持ちを持って恩返しができたのでよかったです。全部の試合がスムーズにいったわけではなくて、苦しい試合が多かったのですが、最後は踏ん張ることができて良かったです。」
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今大会の模様は卓球レポート9月号(8/20発売)に掲載予定です。