平成29年8月14~16日、東京体育館で第35回全国ホープス大会が開催された。全国の厳しい予選を勝ち抜いてきた小学生のチームが日本一の座を賭けて熱戦を展開。男子は田阪卓研(京都)、女子は石田卓球クラブ(福岡)が優勝を飾った。
【男子】田阪卓研(京都)が初優勝!
男子団体は、田阪卓研が嬉しい初優勝。スーパー小学4年生の松島輝空が確実に2点を取り、高橋と松島輝空の弟・翔空が1点をもぎ取るオーダーで優勝へと駆け上がった。次々に年上の強豪選手を圧倒する松島輝空の強さもさることながら、プレッシャーのかかる場面で勝ち星を挙げたペンドライブ型の高橋の活躍も光った。
■松島監督インタビュー
「僕らのチームは、(小学2年生の)翔空がいるので5本勝負できるチームではありません。輝空は絶対に2本、ほかの2人ががんばって1点というチームです。高橋のシングルスが勝負だと思っていましたが、要所で高橋と翔空のダブルスが勝ち星を挙げてくれました。特に、準々決勝の育徳クラブ(大阪)戦では、ダブルスがゲームオール9本で勝ってくれたのが本当に大きかったと思います」
2位に入ったのは誠卓球CL.(鹿児島)。ホープス3位の桐野を筆頭に、実力者をそろえたオーダーで決勝に勝ち上がった。
3位には、ホープス優勝の中村を擁する畳和卓球(大分)と、近年、全国大会上位常連チームになりつつあるフェニックス卓球クラブ(福井)が入った。
【女子】石田卓球クラブ(福岡)が6年ぶりの優勝
女子団体は第29回大会以来、6年ぶりに石田卓球クラブ(福岡)が制した。ホープス優勝のカット主戦型・小塩が変化と安定性に富んだカットで相手を寄せ付けずに全勝。田原と首藤のサウスポー二人も、パンチの利いた攻撃で勝ち星を積み重ね、危なげなく優勝へと突き進んだ。
■石田監督インタビュー
「素晴らしい。ひさしぶりにこの大会で優勝したので感慨無量です。全国ホープスと東アジアホープスで優勝しているエースの小塩が気楽にプレーできるような雰囲気づくりを心掛けました。加えて、田原と首藤の二人も何とかして1点取ろうという意識が高かったので、チームとしてとてもよい状態でした。『このチームでやる気があれば絶対勝てるんだ』と一戦一戦、選手たちに自信を持たせて戦うように心掛けた結果だと思います」
決勝に勝ち上がった卓桜会栃木卓球センター(栃木)は、石田卓球クラブには及ばなかったものの、エースの原を筆頭に動きのいい選手がそろっていた。
3位には、元気あふれるプレーが場内でも際立っていたヒゴ鏡卓球クラブ(熊本)と、基本技術の高い選手が揃ったマイダス(東京)が入った。
なお、大会の記録は日本卓球協会のホームページに掲載されています。
日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp
今大会の模様は卓球レポート10月号(9/20発売)に掲載されます。