平成29年8月22~25日、大分の別府市総合体育館(べっぷアリーナ)で第48回全国中学校大会が開催された。大会最終日は男女シングルス3回戦~決勝が行われた。男子シングルスでは手塚崚馬(明徳義塾)が愛工大附属勢を連破して初の全中チャンピオンに輝いた。
手塚は3回戦から決勝まで白山、篠塚、横谷、谷垣、曽根と愛工大附属勢を連破して頂点をつかんだ。決勝の曽根戦はサービスとバックハンドの展開からチャンスをつくると、好機ではたたきつけるようなフォアハンド強打で得点を重ねて3対1で勝利。回転量を重視したプレーが目立つ今の卓球の中で、自分のプレースタイルを貫いて栄冠を手にした。試合後のインタビューでは「中学1年の全中でベスト4に入っていたのでそれ以上の成績を目標にしていた」という手塚。昨年の中学2年で臨んだ全中では第2シードながらベスト16敗退という悔しさも味わったが、最後の全中で見事大輪を咲かせた。
2位の曽根は準々決勝で新井にゲームカウント1対2とリードを許したところから底力を発揮し、決勝へと勝ち進んだ。決勝でもマッチポイントを握られたところから驚異の粘りを見せて手塚に食らいついたが、最後は一歩及ばなかった。
3位には谷垣と鈴木(ともに愛工大附属)が入賞。谷垣は大会序盤から苦しい試合が続いたが、要所で球際の強さを見せて初のベスト4入り。鈴木は大会を通じて終始安定したプレーを続けて1年生ながら上位に進出した。
■手塚崚馬のコメント
「昨日の団体戦で僕が勝たなきゃいけないところで負けてしまったので、個人戦は絶対優勝しようと思っていました。ポイントになったのは3回戦の白山戦です。試合終盤に促進ルールに入ってどのようにプレーすればいいのかわからなかったのですが、監督に『いつもどおりやれば大丈夫』と言われて、そこからどんどん調子が上がっていきました。(決勝で対戦した)曽根とは何回も対戦していますが、中学生になってから一度も勝っていなかったので、最後は勝ちたいと思って挑戦者の気持ちでいけたのが良かったと思います。3回戦から決勝まで愛工大附属の選手との対戦でしたが、向かっていくことだけを考えてプレーしました」
<男子シングルス決勝>
手塚崚馬(明徳義塾) 5,7,-5,14 曽根翔(愛工大附属)
<男子シングルス準決勝>
手塚崚馬(明徳義塾) 6,-7,6,7 谷垣佑真(愛工大附属)
曽根翔(愛工大附属) 8,6,9 鈴木颯(愛工大附属)
試合の詳細な記録は下記サイトをご覧ください。
第48回全中 卓球:http://www.oita-ctr.com/zenchu-takkyu
今大会の模様は卓球レポート10月号(9/20発売)に掲載予定です。