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第13回全中国運動会10日目③ ~女子単は丁寧が優勝、劉詩雯は2位~

8月28日~9月6日まで、武清体育センター(武清)にて第13回全中国運動会が開催されている。大会最終日となる10日目は男女シングルスの準決勝~決勝が行われた。

■女子シングルス決勝
丁寧(北京) -13,3,4,-8,5,9 劉詩雯(広東)
 

何度も対戦している2人だが、決勝での対戦となるとやはり思い出されるのは世界卓球2015蘇州の女子シングルス決勝だ。このときは終盤で完全に試合の流れを支配していた劉詩雯が、丁寧の試合中のけがによってペースを狂わされ、優勝目前で失速。ライバルの丁寧に優勝を譲る形となった。
今大会では準々決勝でカット主戦型の武楊に意外とも言える苦戦を強いられたが何とか粘り勝ち。準決勝では次世代のホープの1人王芸迪を退け、好調とは言えないながらも全中国初の決勝進出を遂げた。
一方の丁寧は準々決勝で若手の孫穎莎を退け、準決勝ではデュッセルドルフで決勝を戦った朱雨玲を再び破り、最後のタイトルを手に入れるための戦いに臨んだ。
試合は劉詩雯が積極的にフォアハンドを振る展開から始まり、競り合いをものにした劉詩雯が先制。しかし、続く2ゲームは丁寧が固いブロックと劉詩雯のフォア側を攻める戦術であっさりと連取。第4ゲームはラリー戦で攻めきった劉詩雯が再び競り合いをものにして2対2に。スコアは並んだが内容的には丁寧が押している印象。
ラリーで簡単には得点できない劉詩雯は、リスクを負った攻撃にミスが出る。丁寧は自分のペースで試合を進める。第5ゲームを丁寧が取ったところで、両者とも汗でウエアが濡れたため、着替えに。気分一新と行きたい劉詩雯はまたも点差の開かない展開で、落としたくないゲームだったが、9-9から丁寧が2本連取して全中国運動会の初優勝、そして、全満貫(世界卓球、オリンピック、ワールドカップ、全中国のタイトル)を決めた。


 
表彰台で北京チームのコーチとなった郭炎(左)とともに

丁寧は劉詩雯のフォア側を揺さぶった
 
丁寧、全満貫を達成
 
ベンチに入った北京チームの先輩、郭炎と涙の抱擁
 
何が足りないのか。またしてもビッグタイトルを逃した劉詩雯
 


■女子シングルス3位決定戦
朱雨玲(四川)  -7,7,9,-7,7 王芸迪(雲南)

 

今大会の詳細な情報は下記サイトをご覧ください。
中華人民共和国第13届運動会(記録ページ):http://results.tianjin2017.gov.cn:81/

今大会の模様は卓球レポート11月号(10/20発売)に掲載。
 
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