世界ジュニア選手権イタリア大会8日目、女子シングルスの準決勝2試合が行われ、銭天一との同士打ちを制した孫穎莎と加藤美優を破った王曼昱が決勝を争う。
<女子シングルス準決勝>
孫穎莎(中国) -8,8,-7,-2,4,3,7 銭天一(中国)
王曼昱(中国) -10,5,10,7,9 加藤美優(日本)
世界ランキングでは銭天一を大きく上回る孫穎莎だが対戦成績では五分五分だ。この試合でも勝負の行方は最後まで分からない展開となった。序盤は攻める孫穎莎に対して、銭天一が固いブロックでしのいで小柄な孫穎莎を台から下げて振り回す展開で3対1とリード。このまま決まるかと思われたが、孫穎莎は第5ゲームから相手に打たせる展開を織り交ぜて、ブロック中心の銭天一のペースを崩し、最終ゲームはフォアハンドで攻める自分のスタイルで攻めきった。
団体戦でも対戦している加藤と王曼昱は、加藤がバックハンドで主導権を握り第1ゲームを先行。しかし、無理して攻めずに、淡々とバック対バックで応戦。第3ゲームは加藤が9-4とリードしたが、王曼昱が淡々と逆転。第4ゲーム以降も、加藤は自信のあるバック対バックからの展開に活路を見いだしたが、王曼昱がこれをしのぎ切り、決勝進出を決めた。加藤は最後の世界ジュニアで優勝を目指したが、2年連続の3位という結果に終わった。しかし、今大会では団体戦でもキャプテンとしての役目を果たし、日本選手でただ1人最終日に勝ち残ったことには大きな意味があるだろう。
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