2017ワールドツアー・グランドファイナルは男子ダブルスの準々決勝が行われ、上田/吉村、森薗/大島らがベスト4入りを決めた。
<男子ダブルス準々決勝>
上田/吉村(日本) 9,6,7 ドボース/ニュイティンク(ベルギー)
森薗/大島(日本) -8,9,10,-8,8 張本/木造(日本)
陳建安/江宏傑(中華台北) 7,7,-3,9 フランチスカ/グロート(ドイツ/デンマーク)
何鈞傑/黄鎮廷(香港) 4,2,11 ガオ・ニン/パン・シュエジエ(シンガポール)
上田/吉村はドボース/ニュイティンクと対戦。「久しぶりにペアを組むということもあり、試合の中でお互いのプレーを確認しながら戦った」という日本ペア。きっちりとコースを突くドライブ、安定したつなぎがなど、ダブルスで必要な精度の高さが目立ち、ベルギーペアを退けた。練習があまりできなかったというが、勝負どころをきっちりと締めるなど、試合巧者ぶりが光り、4強へと駒を進めた。
森薗/大島対張本/木造の同士打ちは先輩の森薗/大島がゲームオールの末に勝利。序盤は張本/木造ペアがチキータが得意の森薗に対して徹底してロングサービスを出す展開から優位に立ちゲームを先制。第2、第3ゲームも中盤まではリードする展開が続いたが、勝負どころで森薗/大島が強さを見せて逆転。特に第3ゲームは2-7からの逆転でゲームを奪取し、リードを奪った。続く第4ゲームは落としたものの最終ゲームは台上にミスが目立った張本/木造に対して、森薗/大島はラリー戦できっちりと得点を重ねて11-8で勝利。世界卓球で銀メダルを獲得した日本のエースペアが、張本/木造の若手ペアを破り、4強進出を決めた。試合後、森薗/大島は「ラリーで点数を取れたことが勝因です。相手のフォアサイドを突いてラリー戦に持っていって勝つことができました。最後は相手は台上で点数を取りたかったところでミスが出たと思うので、そういったところが勝利につながりました」と語った。
一方、敗れた張本/木造は試合後には木造の目に涙が見えるなど、接戦での敗戦に悔しさを見せたが、日本のエースペアに対して互角の戦いを見せた。今年は世界王者の樊振東/許昕(中国)に2度勝利するなど、ポテンシャルを秘めたペアだけに今後の戦いにも注目したい。
日本の2ペアのほか、何鈞傑/黄鎮廷(香港)、陳建安/江宏傑(中華台北)がベスト4に進出した。明日の準決勝では上田/吉村が何鈞傑/黄鎮廷、森薗/大島が陳建安/江宏傑と対戦する。
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