男子シングルス準々決勝では張本智和(日本)がオフチャロフ(ドイツ)とフルゲームの接戦を繰り広げたが、惜しくも勝利を逃した。
<男子シングルス準々決勝>
オフチャロフ(ドイツ) 7,-11,8,-12,8,-5,7 張本智和(日本)
2月のインドオープンで0対4で敗れたオフチャロフに対して張本がどれだけ立ち向かうことができるのか。その点に大きな注目が集まった試合はオフチャロフが先制。しかし、張本はラリーでも全くオフチャロフに引けをとらない。第2ゲームは自身のサービスの展開からチャンスをつくり出し、ジュースの末にゲームを奪取。第3ゲームを奪われて迎えた第4ゲームは接戦となるも前陣での打球点の早いバックハンドからラリーの主導権を握ってゲームを奪った。その後も互いにゲームを取り合う一進一退の試合となる。迎えた最終ゲーム、出足でリードを奪われながらも食らいついた張本だが、3-5とリードを許して迎えた場面でオフチャロフにラリー戦で得点を許すと、その後はフォアハンド強打のミスも響き、7-11で敗戦。勝利にはあと一歩届かなかった。
張本は試合全体を通して、前回の対戦から大きな成長を見せた。ラリー戦でフォアサイドに振られても決して打ち負けることなく、互角の打ち合いを見せた。しかし、「取られたゲームは全て出足でリードを許してしまった」と語るように、取られたゲームはオフチャロフにスタートでリードを許したことが最後まで響いたように感じた。第5ゲームの0-2となった場面では「出足、出足」と自分自身に言い聞かせるように呟いていた張本。最終ゲームも含めて取られたゲームのスタートでオフチャロフをリードすることができなかったことが敗因の一つといえるだろう。それでも世界のトッププレーヤーが相手でも勝つことはできるということをあらためて証明したことは紛れもない事実だ。この敗戦を糧に、張本がさらなる飛躍を遂げることに期待したい。
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