男子シングルス決勝は樊振東(中国)がオフチャロフ(中国)をゲームカウント4対0で破り、グランドファイナルの頂点をつかんだ。
<男子シングルス決勝>
樊振東 (中国) 7,9,7,10 オフチャロフ(ドイツ)
11月のドイツオープンでも対戦した両者。そのときは打撃戦の末にオフチャロフが勝利を収めた。樊振東にとってはオフチャロフに初の敗北であり、この試合では何が何でもリベンジを果たしたいというのが試合前の心境だったといえるだろう。
出足の樊振東は、その思いが前面に出た厳しいプレーでオフチャロフをリードする。中陣に下がってラリーを展開しようとするオフチャロフに対して、前陣で早い打球点の攻撃を仕掛けて得点する樊振東。オフチャロフは樊振東のフォアサイドを突いてラリーを優位に進めようとするが、驚異的な反応でフォアハンドカウンターを決めるなど、隙のないプレーでゲームを先制した。
第2ゲームはオフチャロフが中盤までリードする展開となったが、じわじわと樊振東が迫り、逆転。オフチャロフが得意とするバックハンドサービスに対してはチキータで一閃するなど、要所を締めてゲームを連取。
第3ゲームも奪い、迎えた第4ゲームはオフチャロフが粘りを見せるも樊振東が振り切って勝利。最初から最後までオフチャロフに反撃の余地を与えなかった樊振東がグランドファイナル初優勝を飾った。
決勝までゲームオールの激戦を制してきたオフチャロフに対して1ゲームも与えずに勝利を収めた樊振東。今日のプレーは、ドイツオープンで敗れた借りを返すという気迫に満ちあふれたものだった。今年の後半は樊振東をはじめ、馬龍や許昕といった中国選手が他国の選手に敗れるケースが目立ったが、1年の締めくくりであるグランドファイナルの舞台で卓球王国・中国のプライドを見せつける格好となった。
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今大会の模様は卓球レポート2月号に掲載します。