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全日本卓球2018 フルゲームの激闘を制した平野、永尾がベスト4進出

1月15~21日まで平成29年度全日本選手権大会が開催されている。大会6日目は男子シングルス準々決勝、女子シングルス準々決勝、男子ダブルス準決勝~決勝、女子ダブルス準決勝~決勝が行われる。女子シングルスは準々決勝第1試合が行われ、女王・平野美宇(JOCエリートアカデミー/大原学園)と永尾尭子(アスモ)が準決勝進出を果たした。。


平野美宇(JOCエリートアカデミー/大原学園)-11,9,-3,10,-4,9,8 松澤茉里奈(十六銀行)
 平野は4年連続で松澤と対戦。第1ゲームは序盤から松澤が台から近い位置を保ってラリーを展開。平野のフォアサイドを積極的に突く展開で13-11で先制した。第2ゲームは平野がサービスからの展開で松澤のミスを誘う展開でゲームを取り返す。第3ゲームは松澤が台上のフリック強打でラリーの主導権を握って2対1とリード。第4ゲームも終盤まで松澤がリードしたが、リスクを背負ったフォアハンド強打にミスが出るなど、ミスが出て平野が逆転。この試合の1つのポイントになったゲームだといえるだろう。第5、第6ゲームは互いに取り合う形となり、迎えた最終ゲームは平野が序盤から5-0とリードする。平野は松澤のフォア攻めと台上での果敢な攻めに苦しんでいたが、最終ゲームは序盤から先に仕掛ける展開で得点を重ねた。終盤、松澤は粘りを見せて平野に食らいついたが、最後は王者・平野が松澤の猛追を振り切って勝利をつかんだ。敗れた松澤は果敢な攻めで平野を追いつめたが、あと一歩及ばなかった。

■松澤茉里奈のコメント
「いつもはここまで来て満足していましたが、負けてばかりいられないので、しっかりと対策し、準備してきました。試合は良い形で進みましたが、勝負どころで力んで勝ちを意識したのが悔やまれます。平野選手は前回優勝して受け身になったのかわかりませんが、自分の形でプレーできましたが、競ったところでチャンスボールをミスしてしまいました。最終ゲームは戦術を変えてこられ、出だしが悪かったのが今回の敗因だと思います」


永尾尭子(アスモ) 10,-7,-8,-3,9,9,7 佐藤瞳(ミキハウス)
 初のベスト4進出を狙う永尾は昨年ベスト4の佐藤と対戦。第1ゲームは永尾が威力のあるドライブと左利き独特のワイドな攻撃で先制。しかし、第2ゲームは7-6とリードしたところから5連続失点で逆転を許した。第3ゲームからは永尾の攻撃に対応しはじめた佐藤がゲームを連取。永尾のループドライブが甘くなったところをフォアハンド強打で仕留めるなど攻守にキレのあるプレーを見せた。苦しい展開となった永尾だが、第5、第6ゲームは丁寧なつなぎから着実に得点を重ねる粘りのカット打ちで最終ゲームへと持ち込む。迎えた最終ゲームは永尾がサービスからの展開で佐藤のミドル、フォアをうまく攻め立ててゲームをリード。中盤までシーソーゲームになったが、最後は力のあるフォアハンドで攻め切った永尾が逆転勝ち。豪快な両ハンドが魅力のパワフルプレーヤーが初の4強入りを果たした。

■永尾尭子のコメント
「高校生のときに対戦して以来の対戦でした。佐藤選手はカットも切れていたし、攻撃の幅も広くて3球目だったり、ドライブで後ろに下がったときも回転量のあるドライブでしたしすごく苦しかったですが、とにかく我慢して、1対3でリードされていても冷静に戦おうと思いました。序盤は自分の武器としているドライブが中々決まらなくて打ち急いでしまいました。でも1対3で負けていてもこのゲームを奪えば相手も焦ってくると思って、5ゲーム目をとれたのが大きかったです。第5ゲーム以降はラリーの中でツッツキを入れたり、ドライブに緩急をつけたりできたのが良かったと思います。最終ゲームは3-0から追いつかれましたが、とにかく一本ずつと思ってプレーしていい流れで戦うことができました」

 

 

平野は松澤との壮絶な戦いを制してベスト4へ
 
永尾は昨年ベスト4の佐藤をフルゲームの末に破った

 

詳しい情報は日本卓球協会ホームページに掲載されています。
日本卓球協会:http:/www.jtta.or.jp
全日本卓球(特設サイト):http://www.japantabletennis.com/zennihon2018

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全日本選手権大会の特集は卓球レポート3月号(2月20日発売号)に掲載します。

 

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