男子シングルス準決勝第1試合では10度目の王座を狙う水谷隼(木下グループ)が松平健太(木下グループ)をゲームカウント4対0で破り、12年連続の決勝進出を果たした。
<男子シングルス準決勝>
水谷隼(木下グループ)5,8,8,10 松平健太(木下グループ)
12年連続の決勝進出を狙う水谷は松平健太と対戦。全日本では平成20年度の決勝以来の対戦となる2人による一戦は序盤から水谷が厳しい攻めで松平をリード。松平も水谷の多彩なサービスに対して的確なストップで対応するが、台上のボールを水谷が先に攻める展開で第1ゲームを先制した。
第2ゲームは中盤まで水谷がリードする中、松平も終盤に8-9と食らいついたが、松平がブロックで1本つないだところを見逃さずに強打するなど、水谷が要所を抑えてゲームを連取。
反撃したい松平は第3ゲーム、ストップの展開から先に回り込みフォアハンドドライブを決めるなど、リスクを背負った前陣での速攻で8-4とリード。しかし、ここから水谷が7連続得点で逆転。松平のバックサイドを厳しく突くプレー、フォアサイドへ揺さぶプレーとコース取りの良さが光り、3ゲームを連取した。
第4ゲームは松平が9-10とマッチポイントを握られたところからジュースに持ち込んだが、10-10のラリーで水谷が前陣でバックハンド強打を決めると、最後は松平をフォアサイドを突く攻撃から、オープンになったバックサイドへ攻撃を仕掛けて得点。12-10でゲームを奪い、ストレート勝ちを収めた。
試合全体を通して松平のフォア、バックを厳しく突いた水谷。松平は台上プレーでは水谷のサービスを的確にストップするなど、良い展開につながるプレーがあったが、ラリーで得点をすることができなかった。
■松平健太のコメント
「攻めてはいましたが、連続攻撃をさせてもらえなくて最終的には攻められるというパターンが多かったです。もっといい打球点で連続攻撃ができれば変わっていたかもしれません。水谷さんがサービスレシーブがうまいので、そこを崩さないと勝てないので、それを意識してプレーしました。
僕が打っていた位置だといくらでも返ってくるので、もうちょっと前でやらないと、勝てないと感じました。あの距離だと水谷さんの距離なので、あらためて打球位置が大事だと思いました。なんとか修正しようとはしたのですが、それをさせてくれないのが水谷さんの強みですし、うまいようにやられたという感じです」
詳しい情報は日本卓球協会ホームページに掲載されています。
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