わずか59分。団体戦とは思えない短時間で日本女子がウクライナを下し、グリープリーグ初戦勝利を飾った。
日本女子は1番伊藤、2番石川、3番平野とベストメンバーを組み、万全の体制。対するウクライナは、カットのビレンコ、上り調子のペソツカを下げ、若手中心のオーダーを組んできた。
1番の伊藤はカットのガポノバと対戦。横回転ツッツキや時折奇襲攻撃を仕掛けてくるやりにくそうななガポノバに対して、伊藤はまったく動じずにループドライブからのスマッシュを的確に決め、先制点を上げる。続く、2番の石川、3番の平野も質の高い両ハンド攻撃で相手を寄せ付けず、日本が3試合ともストレートで完勝。打倒中国という命題に向けて、上々のスタートを切った。
<女子団体第1ステージ>
◯伊藤 3-0 ガポノバ
◯石川 3-0 フッド
◯平野 3-0 ブラテイコ
キャプテン石川は勝っても厳しい表情を崩さず
平野はチキータからの両ハンドが冴えた
■馬場監督のコメント
「最近の試合と合宿の様子を見て、ベストのオーダーを組みました。1番の伊藤は何番に出しても大丈夫な選手。石川もキャプテンとしていろいろ重圧はあると思うが、その中でいい試合をしてくれたので安心しました。平野もチームワールドカップの前まではコンディションが悪かったですが、最近は調子が上がってきています。みんないい内容だったのでよかったと思います。今晩のエジプト戦に向けて、またオーダーを考えたいと思います。
■伊藤美誠のコメント
「初戦はものすごく大事になってくるので、どの選手と対戦してもいいように準備してきました。毎日対カットの練習をしてきたので、怖さはなく自信を持ってプレーできました。団体戦の何番に起用されても力を出せる選手になりたいと思っているので、1番で楽しくできました」
■石川佳純のコメント
「勢いに乗りたい世界選手権の初戦でいい試合ができました。団体戦の初戦はすごく大切で、どんな相手と対戦しても100パーセントで臨む必要があります。美誠ちゃんがいい流れをつくってくれたので、私も出足からエンジン全開で行こうと。その結果、いいプレーができました。私たちの自力は上がっていると思うので、自信を持ちつつ油断しないよう次に備えたいと思います」
■平野美宇のコメント
「世界選手権の団体戦は初めての出場ですが、シングルスは出たこがあるのであまり意識しないでがんばろうとプレーしました。どんな相手でも試合してみなければ分からないと思って全力で戦うことを心掛けたので、そこはよかったと思います。これから試合が増えてくるので、しっかり自分の集中したプレーが出せるようにしたいです」
卓レポ.comツイッター:https://www.twitter.com/takurepo/
ITTF(国際卓球連盟):https://www.ittf.com
LIEBHERR WORLD TABLE TENNIS CHAMPIONSHIPS 2018:https://wttc2018halmstad.com
(写真=佐藤孝弘 文=猪瀬健治)