■倉嶋監督のコメント
「トップの張本は、普通にやればいけると自信を持って戦っていたが、サムソノフの試合運びがうまいので、的を絞らせてもらえませんでした。全然リードできない中で耐えて耐えて勝ったということは、智和にとって実のある試合だったのではないかなと思います。トップバッターとして非常にいい試合でした。
2番の丹羽はなんとなく勝てるだろうなという雰囲気で立ち上がり進めすぎました。その一方、丹羽のサービスをあれだけうまくレシーブするヨーロッパ選手なかなかいないので相手を称えたいと思います。
僕は普段、前の夜にオーダーを発表するんですが、今日は試合のぎりぎりまで水谷の状況を見て決めました。このタイミング(ベラルーシ戦)を逃すと、イングランド戦で(水谷を)使うタイミングがなくなりそうなので。水谷の今日のプレーを見る限り、怪我で練習していないとは思えないほど凡ミスが少なくて驚きました。次のイングランド戦ではいい準備をしてくれると思います。また痛めたら大きな怪我につながりかねないので安心はできませんが、マッサーと相談しながら進めていきたいと思います。
水谷、丹羽、張本がそろうと日本は強いなと改めて思いますね」
■張本智和のコメント
「苦しい試合になるとは思っていましたが、0−2になるとは思っていませんでした。今回は相手のバックハンドがよくてびっくりしました。無理して行き過ぎず、かといってチキータとかで攻めないとだめなので、そのバランスを考えてプレーしました。(最終ゲーム)3−8とリードされたときは負けたと思って、『後ろに丹羽さん水谷さんが控えているので1点1手詰めていこう』と。カウントが6−8くらいになって自信が出てきました。相手が台から下がる展開が増えたのでよかったと思います。昨日初戦を経験できたので、緊張はせずに試合に臨めました。今日は水谷さんが初戦でしたが、自分が1点取れば楽になるかなと思います。(サムソノフ)は1番逆転しにくい相手なので勝てたことは自信になります。イングランドには、この前のワールドチームカップで自分は負けているのでリベンジのつもりでがんばります」
■丹羽孝希のコメント
「相手が強いので苦しい試合になるのは分かっていました。特に、2ゲーム目ジュースで落としたときは気持ちが落ち込みましたが、トップで張本が逆転勝ちしているのを見て、自分にもできるという気持ちで1本ずつ粘ろうと思いました。相手は守りが強く、自分は攻めているのに凡ミスが多かったので、凡ミスしないよう、また凡ミスしても落ち込まないよう心掛けました。イングランドに対しては個人的に相性がいいですが、前回のクアラルンプール大会を見ると団体戦に強いので、向かっていくつもりでがんばります」
■水谷隼のコメント
「5日ぐらい前に、右の腰あたりを痛めました。プレーはできなくないけど完治はしていません。プレー中に痛めたりしたらもう戻ってこれないと思うので不安はあったけど、今日の試合を見ても分かる通り、若手の二人はまだ不安定なので、1点でも自分が出る意味はあるのかなと。かばう部分はあるので、今のプレーではイングランドや中華台北に勝てない。相手が強くなればもっと集中も高まって痛みも消えてくると思うけどやってみないとわかりません。前回は準決勝にまさかイングランドが上がってくるとは思っていなかったので油断がありましたが、今回は油断はない。自分たちの力を出せれば勝つことができる相手だと思います。眼鏡はこっちに来てからかけました。イメチェンです(笑)プレーしていても快調です」
ベラルーシ戦に臨む(左から)水谷、丹羽、張本
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(写真=佐藤孝弘 文=猪瀬健治)