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【女子団体決勝トーナメント1回戦】ウクライナと香港が準々決勝へ


ラストまでもつれる大激戦をツインカットのウクライナが制す!

ラストで勝利したビレンコ、歓喜のジャンプ!

変化カットが武器のビレンコ。日本戦で出てくるとなれば手強い相手だ

馮天薇はエースの重責を果たしたが、あとが続かず...


<女子団体決勝トーナメント1回戦>
ウクライナ 3-2 シンガポール
ビレンコ 0-3 馮天薇 
ガポノバ 3-2 ユ・メンユ
ペソツカ 3-1 リン・エ
ガポノバ 0-3 馮天薇
ビレンコ 3-0 ユ・メンユ
 ウクライナとシンガポールはラストまでもつれる激戦になった。
 ウクライナはひじの故障でグループリーグの日本戦では控えに回ったカットのビレンコ、同じく日本戦では出てこなかった上り調子のペソツカに加え、カットのガポノバでベストオーダーを組んできた。対するシンガポールは中国に土をつけた絶対エース・馮天薇の2点に、ユ・メンユとリン・エがよってたかって1点というオーダー。
 トップはいきなりビレンコ対馮天薇のエース対決になったが、馮天薇が腰のすわったカット打ちでビレンコを一蹴し、シンガポールに先制点をもたらす。
 続く2番はガポノバが反転カットからノーモーションのバックスマッシュを的確に決め、実力者のユ・メンユをゲームオール8本で退ける。日本戦では伊藤に一蹴され、いいところがなかったガポノバだが、この試合ではしっかり力があることを示した。伊藤戦の完敗は、ガポノバが弱いというより、伊藤が強すぎたと見るべきだろう。
 3番はペソツカが積極的なプレーでリン・エを3対1で下して王手をかけるが、4番は馮天薇がガポノバを下し、勝負はラストのビレンコ対ユ・メンユへ。
 2番でガポノバに敗れたユ・メンユは、ビレンコのカットに対しても強打とつなぎの選択が定まらないようなスイングでミスが目立つ。一方、ビレンコは低くて切れたカットと、時折高い軌道のナックルカットを混ぜる組み立てで、ユ・メンユのペースをかき乱す。結果はストレートでビレンコがユ・メンユを退け、下馬評を覆してウクライナがシンガポールに勝利した。
 
 ウクライナは明日の13:00(日本時間20:00)からメダルを賭けて日本と準々決勝を戦う。グリープリーグでは完勝した日本だが、ビレンコ、ペソツカが出てくるとなればグループリーグのように簡単にはいかないだろう。



アジアの強豪対決は、エースの杜凱琹が2点取りして香港が4決へ進出
2点を叩き出した杜凱琹

鄭怡静が4番のエースに対決に敗れ、中華台北は万事休す


<女子団体決勝トーナメント1回戦>
香港 3-1 中華台北 
蘇慧音 2-3 鄭怡静○
○杜凱琹 3-0 劉馨尹
○李皓晴 3-0 陳思羽
○杜凱琹 3-0 鄭怡静  
蘇慧音 - 劉馨尹
 
 
 トップは中華台北のエース・鄭怡静に対し、香港は蘇慧音。第1、第2ゲームは蘇慧音がバックハンドでうまく緩急をつけて鄭怡静のタイミングを外し、連取する。しかし、あとがなくなった鄭怡静が第3ゲームからゴリゴリの両ハンドドライブを炸裂させて一気に3ゲームを奪い、中華台北が先制点を上げる。
 2番は、香港のエース・杜凱琹が多彩なサービスからのパワフルな両ハンドドライブで劉馨尹を圧倒し、1対1のタイに。
 続く3番、中華台北は2番手の陳思羽で勝負をかけたが、香港も世界ランキングがチーム内で最も高い16位の李皓晴で対抗してきた。結果は、李皓晴が丁寧な台上からの両ハンドドライブで陳思羽をストレートで下し、香港が王手。その流れのまま、4番の鄭怡静とのエース対決を杜凱琹が制し、準々決勝に勝ち進んだ。
 香港はメダルをかけて明日5月3日の16:00(日本時間23:00)からルーマニアと対戦する。


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(写真=佐藤孝弘 文=猪瀬健治)

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