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【男子団体決勝トーナメント1回戦】スウェーデンが大接戦で中華台北を破る!


大会随一の盛り上がり!地元スウェーデンが中華台北に勝利!
 

中華台北から2点取りのM.カールソン

地元の歓声だけじゃなく、ベンチも激アツ!

中華台北は林昀儒が3番で逆転の口火を切ったが…

ラストで勝利を決め、抱き合うスウェーデンチーム

 
<男子団体決勝トーナメント1回戦>
スウェーデン 3-2 中華台北
 
○M.カールソン 3-0 荘智淵
○K.カールソン 3-0 陳建安
 Jon.パーソン 2-3 林昀儒○
 K.カールソン 1-3 荘智淵○
○M.カールソン 3-1 陳建安
 
 男子団体決勝トーナメント1回戦のスウェーデン対中華台北の試合は2対2のラストまでもつれる大接戦になった。
 トップでM.カールソンが荘智淵の両ハンドをスマッシュで叩いて先制すると、続くK.カールソンも陳建安とのサウスポー対決に打ち勝ち、王手をかける。
 3番で勝負をつけたいスウェーデンだったが、林昀儒がセンスフルな両ハンドで今大会のラッキーボーイ的なJon.パーソンをゲームオールで下すと、4番で荘智淵もエースの意地を見せてK.カールソンを下し、勝敗の行方はラストのM.カールソン対陳建安に委ねられた。
 
 試合が始まると、M.カールソンが思い切りのいいスマッシュで2ゲームを先制するも、第3ゲームは陳建安がしぶとくしのいでジュースで返す。第4ゲームは序盤、M.カールソンが離すが、陳建安にフォア面の表ソフトでループドライブをかけさせられてそれを狙われるパターンで追いつかれる。弱気になりそうな気持ちを振り払うかのようにラケットを振るM.カールソン。後の先の戦術に活路を見出そうとする陳建安。プレー前の静けさと得点が動いたときの歓声。静寂と喧噪が交錯する中、最後はロングサービスからの思い切った攻撃を見せたM.カールソンが陳建安を振り切り、会場は割れんばかりの大歓声に包まれた。
 
 一般論として、ピンポイントの打球点が求められる表ソフトラバーを使っている選手は、波に乗ったら手が付けられない半面、ひとたび弱気になると得点率も急激に低下しやすい。M.カールソンも5番の第4ゲーム終盤、スマッシュの振りが鈍くなって表ソフトラバーが逆転されるパターンに陥りかけたが、そこで踏みとどまることができたのは、地元の大歓声によるところが大きいだろう。「応援が力になる」とはよく耳にする言葉だが、そのことを実感として感じるM.カールソンの試合だった。
 中華台北との大接戦を制したスウェーデンは、明日メダルをかけてイングランドに挑む。
 
世界卓球は地元チームの活躍で盛り上がる。明日も頼むぞ、スウェーデン!
 

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(写真=佐藤孝弘 文=猪瀬健治)

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