【女子シングルス決勝】
伊藤が3度目の正直で王曼昱を下し、ジャパンオープン初制覇!
3度目の正直で伊藤が王曼昱越え!
伊藤はこれでワールドツアー通算6勝目
常に自分から仕掛ける姿勢を貫いた
伊藤に初黒星の王曼昱。二人のライバル対決はまだこれからだ
【スコア】
伊藤美誠(日本) 7, 10, -8, 7, -6, 10 王曼昱(中国)
香港オープン、中国オープンと2回続けて敗れている王曼昱に対し、「とにかく仕掛けて第1、第2ゲームを取ろう」と考えていた伊藤は、序盤から優位に立つ。トリッキーなレシーブから王曼昱をワイドに揺さぶった末のとどめのスマッシュが爽快に決まり、王曼昱の強打もよく止まって2ゲーム連取に成功する。続く、第3ゲームは返されるが、第4ゲームも仕掛ける姿勢を崩さず、攻防自在のプレーで奪って王手をかける。
第5ゲーム王曼昱に返され、香港オープンの悪い流れが頭をよぎったという伊藤は第6ゲームで決めにかかるが、8−10とゲームポイントを奪われてしまう。しかし「苦しかったが、みなさんの声援が耳に入ってきて冷静にプレーできた」という伊藤は受け身にならずに3本連続で得点し、逆にマッチポイントを奪う。最後は王曼昱のフォアハンドドライブがオーバーし、伊藤が3度目の正直で王曼昱を倒し、ジャパンオープ初優勝を果たした。
■伊藤美誠の優勝コメント
「今年に入ってワールドツアー初優勝で、特にジャパンオープンという日本の方々が応援してくださる舞台で優勝することができてとても嬉しいです。私は小さい頃から王曼昱選手とたくさん試合をしてきて雲の上のような存在の選手だったので、今回勝てたことはすごくびっくりはしてます。でも、(香港オープン、中国オープンに次いで今回のジャパンオープンが)3大会連続の対戦だったので、やっぱり勝ちたいという思いはすごく強かったです。これからも(王曼昱と)切磋琢磨して、また東京オリンピックの決勝の舞台で一緒に対戦できることを願ってがんばっていきたいと思っています。
陳幸同選手との準決勝で0対3になってしまったので、先手先手を取るイメージでプレーし、それで取られたら仕方がないという気持ちで試合していました。ゲームカウント3対1になってからの流れが香港オープンと少し似ていたので、危ないなとは思ったんですけどまた気持ちを入れ直すことができて4対2で勝つことができました。香港オープンでは3対1から負けてしまったので、ここは3対3になりたくないと結構苦しかったんですが、みなさんの『大丈夫、がんばって』という声援が耳に入ってきて、ちゃんと落ち着いて冷静にやろうと思ったのがよかったと思います。今回は技術的にもそうですが、精神的にも王曼昱選手を上回ることができたかなと思っているので、今思えば香港オープンの負けはすごく今いい形でつながったんじゃないかなと思います。
私自身は1、2ゲーム目を取りたいと思って戦っていたので、そこの部分の点数の取り方やジュースでの戦い方に私自信の成長が感じられたというか、思い切ってできました。楽しくできたので、すごくいつも通りの自分だったと思います」
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(写真=佐藤孝弘 文=猪瀬健治)