男女学校対抗の準決勝が行われ、それぞれ決勝進出校が決定。男子は、愛工大名電(愛知)と鶴岡東(山形)が決勝に進出した。
愛工大名電 3-0 滝川第二
◯田中 2,5,9 村上
◯田原 5,4,6 稲垣
◯田中/加山 7,7,7 稲垣/橋田
エースの田中はトップで充実のプレー
ダブルス王者の田中(右)/加山が決勝点!
敗れはしたが、滝川第二は大きな足跡を残した
愛工大名電(愛知)が滝川第二(兵庫)を1ゲームも落とさずにストレート勝ちし、いち早く決勝進出を決めた。田中と田原を前半に並べるオーダーで2点を先制すると、3番は男子ダブルスで優勝を決めたばかりの田中/加山が、高校王者の貫禄を感じさせるプレーで決勝点を上げた。
一方、昨日、上宮(大阪)に勝って史上初のベスト4を決めた滝川第二(兵庫)はさらに上を狙いたかったが、愛工大名電の壁は高く厚かった。しかし、敗れはしたものの、これまで上位に届かなかった滝川第二にとって、今大会は壁を一つ越えた大会になっただろう。エース格の橋田が2年生ということもあり、滝川第二の今後に要注目だ。
鶴岡東 3-1 遊学館
◯星 8,4,-9,9 浅利
◯小松 9,-2,-7,10,9 川村
中橋/星 -5,-9,-9 畑/川村◯
◯中橋 9,7,5 畑
2番で値千金の勝利を上げた小松
4番で決勝点を上げたキャプテンの中橋
遊学館はエースの川村が競り負けたのが尾を引いた
昨日、優勝候補の野田学園(山口)を倒した鶴岡東(山形)は、その勢いを保って遊学館(石川)を3対1で下し、決勝へと駒を進めた。
キーマッチは2番の小松対川村。1年生の小松は、エースの川村に対し、なんとかくらいついてゲームオールに持ち込むと、川村がやや受け身になった隙を見逃さずに攻め込み、ゲームオール9本で勝利。流れをぐっと引き寄せる値千金の勝利を上げた。
3番のダブルスは、鶴岡東が男子ダブルス3位の中橋/星であっさり試合を決めるかと思われたが、遊学館ペアが取り、勝負は2台進行の4番、5番にもつれ込む。
4番は中橋対畑のキャプテン対決、5番は昨日野田学園戦のラストで勝った佐藤対清野。試合は5番の清野が会心の当たりで佐藤を下して先に試合を終え、4番が実質のラストになったが、中橋が強烈なサービスからの3球目で終始畑を圧倒し、勝利を決めた。
野田学園に続き、遊学館を倒した鶴岡東の勢いと力は本物だ。大本命の愛工大名電をも飲み込んでしまうのか。明日の決勝に注目だ。
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(写真=佐藤孝弘 文=猪瀬健治)