大会最終日は準々決勝~決勝が行わた。男子シングルスは準々決勝が行われ、ベスト4が出そろった。
◯戸上(野田学園) -15,6,8,-19,7 岩永(帝京安積)
◯手塚(明徳義塾) 7,13,-10,9 星(鶴岡東)
◯田中(愛工大名電) -10,-7,8,3,10 田原(愛工大名電)
◯金光(大原学園) -5,-12,7,1,10 加山(愛工大名電)
戸上は激闘で床に倒れ込む
手塚は得意のミートが冴えて、豪腕・星を撃破
田中は同士討ちを辛くも逃げ切る
金光は0対2から大逆転勝利
戸上対岩永は、準々決勝随一の激戦になった。戸上に鋭い両ハンドに対して、岩永はときにブロック、ときにカウンターで打ち返し、互角のラリーを展開。第4ゲームは岩永が21-19で取るという、まるで21本制に戻ったかのような長い戦いは、戸上が気持ちを奮い立たして攻め抜き、辛くも逃げ切り。勝利直後、床に倒れ込んでしばらく動けなかった戸上の様子が激闘を物語っていた。敗れはしたが、岩永の台上のセンス、読みや勘の良さは大きなインパクトを残した。
手塚対星は、手塚に軍配。星は持ち前のパワフルな両ハンドドライブで挑んだが、手塚に前で叩かれ、台から下げられてしまった。
田中対田原の手の内を知るもの同士の同士討ちは、田中が0対2と田原にリードを許す。しかし、三冠に向けてここで負けられない田中が気持ちを切らさずに盛り返し、ゲームオールジュースで振り切った。
金光対加山もゲームオールジュース決着になった。台上からのフリックとワイドなコース取りで加山が2ゲームを先取するが、加山の台上やコース取りに慣れた金光が徐々に盛り返し、ゲームオールジュースで逆転勝ちを収めた。
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(写真=佐藤孝弘 文=猪瀬健治)