大会3日目は、午前中に男子団体の1~2回戦が行われ、ベスト4が決定。1回戦では優勝候補の愛工大名電(愛知)が明豊(大分)にストレートで敗れる波乱があった。
昨日、予選リーグで優勝候補の一角・野田学園(山口)を下した明豊(大分)が、その勢いのまま今日は大本命の愛工大名電(愛知)を下した。
1番でエースの田原が濱田を激しい打ち合いの末にゲームオール9本で下して流れをつくると、2番では昨日、野田学園の飯村を下す殊勲を上げた門脇が男子シングルス第1シードの谷垣を下し、早くも王手をかける。
後半に実力者の篠塚・鈴木を置く愛工大名電の余力を見ると、明豊としてはこれでようやく五分か、あるいは少し分が悪いかと思われたが、ダブルスが奮起。髙橋/坂本がゲームカウント0対2から逆転勝利。まさかのストレート決着に、会場は大きなどよめきに包まれた。
両校の選手たちのこれまでの実績を見比べると大波乱というべき結果だが、そう呼ぶには失礼なほど明豊の選手たちの動きや技術、気迫は素晴らしかった。
明豊は、続く2回戦(準々決勝)では尾久八幡(東京)をストレートで下し、準決勝へ駒を進めた。
1回戦で松徳学院(島根)を下した阪南(大阪)は、準々決勝(2回戦)で実践学園(東京)に2対3で惜敗。一方、実践学園は3番のダブルスを物にしたのがアドバンテージになり、ベスト4進出。
関東王者の安田学園(東京)は、1回戦で出雲北陵(島根)、準々決勝で江別中央(北海道)を破り、ベスト4へ。エースの伊藤にムードメーカーの廣田、テクニシャンの中川らがそろうオーダーは隙がない。
1回戦で明徳義塾(高知)との強豪対決を3対1で制した中間東(福岡)は、浜松修学舎(静岡)をストレートで破り、準決勝進出。ここまでのところ、エースのカット主戦型・原田は格違いの強さを見せている。
試合の詳細な記録は下記サイトをご覧ください。
第49回全国中学校卓球大会/広島大会:http://zenchu-hiroshima-takkyu.jp/
(写真/文=猪瀬健治)