女子シングルス優勝 平侑里香(サンリツ)
平がうれしい全国タイトル!
精度の高いバックハンドで一気に頂点へ!
女子シングルス2位 森薗美咲(日立化成)
得意のフォアハンドで接戦を切り抜け、決勝進出
女子シングルスは平(サンリツ)が制した。「一番のヤマ場だと思っていた」と本人が語る前田(日本生命)との5回戦を乗り切って波に乗った。平のプレーで特に際立っていたのが、表ソフトラバーでのバックハンド。強烈に弾き打つスマッシュはもちろん、ストレート(右利きの相手のフォア側)へ流し気味に打つボールやゆるいボールなど、コースや緩急自在のバックハンドで一気に頂点へと駆け上がった。
2位の森薗(日立化成)は、得意のフォアハンドドライブを軸に準々決勝で田中(豊田自動織機)、準決勝で成本(中国電力)と続いたゲームオールの接戦を制して勝ち上がったが、決勝では平の精度の高いバックハンドの前に力つきた。
平侑里香のコメント
「(優勝して)全然実感ないです。(決勝の森薗戦は)今まで勝ったことのない相手だったので思い切ってやろうと思って入りました。(5回戦の)前田さんが勝負だと思っていたので、それ以外のことは考えていなかったです。
自分の中では調子がすごくいいという感じはありませんでした。いつもは我慢できずに打って負けるんですけど、今回は我慢して無理に打たずにプレーできました。去年は我慢できずに鈴木さん(日立化成)に負けてしまったので、同じことを繰り返さないように自分の中で我慢できました」
女子シングルス3位 森薗美月(木下グループ)
躍動感あふれる両ハンドで表彰台
女子シングルス3位 成本綾海(中国電力)
バック面の異質ラバーでのチャンスメイクが秀逸
3位の森薗(木下グループ)は、躍動感あふれる両ハンドドライブで勝ち上がったが、準決勝で元同僚の平のバックハンドに屈した。
もう一方の3位は成本(中国電力)。バック面の異質ラバーでチャンスをつくり、フォアで仕留めるスタイルで森薗(日立化成)に食い下がったが、ゲームオールで振り切られてしまった。
女子シングルスベスト8
松平志穂(日本ペイントホールディングス)
しゃがみ込みサービスからの両ハンドでベスト8入り
田中千秋(豊田自動織機)
勘のいい両ハンド強打で森薗美咲に肉薄
松澤茉里奈(十六銀行)
第1シードの実力者は森薗美月のパワーに屈した
髙橋真梨子(十六銀行)
的確な両ハンドで勝ち上がったが、成本の変化に敗れた
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試合の詳細な記録は下記サイトをご覧ください。
日本卓球協会 http://www.jtta.or.jp/tournament/tabid/122/rptid/401/Default.aspx
(写真/文=猪瀬健治)